「自由になりたい」という生徒の声を、授業でどう深めるか迷っていませんか。この記事では、「もし元次が掟を守っていたら」と考える切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『黒蜘蛛の元次』(中学2年・道徳/自主、自律、自由と責任)
- あらすじ:江戸時代の大泥棒・元次は、命を落としたあと、蜘蛛の糸にすがって「極楽」へたどり着きます。「人に迷惑をかけてはならない」という掟の通行手形で自由の身になりますが、掟をかえりみず酒と遊びにおぼれ、苦しみに襲われます。
- ねらい:自由=したいことが何でもできる → 自由は 自分を律する力の上にある。掟や責任は自由をしばるものでなく、自由を支える土台
- おすすめの発問:もし元次が掟を守っていたら、どうなった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
黒蜘蛛の元次のあらすじ(どんなお話?)

江戸時代の大泥棒・元次は、命を落としたあと、蜘蛛の糸にすがって「極楽」へたどり着きます。「人に迷惑をかけてはならない」という掟の通行手形で自由の身になりますが、掟をかえりみず酒と遊びにおぼれ、苦しみに襲われます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、自由を「好き放題できること」と考えがちです。授業の後は、自分で自分を律する力の上に自由が成り立つと、生徒自身の言葉で気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「遊びすぎはダメ」という注意で終わりがちです。「もし掟を守っていたら」と考えると、掟が自由をしばるものでなく支える土台だったことに、生徒が気づきはじめます。
4コマで見る「自由な休日」

しばられない時間は、最初は楽しく感じます。でも自分で自分を律しないと、自由は苦しさに変わります。元次の極楽を、家での週末に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に自由と責任をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「黒蜘蛛の元次」【自主、自律、自由と責任】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「もし」で考えると、掟の意味が見える
- 自由は、自分を律する力の上にある
- 自由と責任はコインの表と裏
『黒蜘蛛の元次』のよくある質問
Q. 『黒蜘蛛の元次』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「自主、自律、自由と責任」です。
Q. 『黒蜘蛛の元次』のあらすじは?
A. 江戸時代の大泥棒・元次は、命を落としたあと、蜘蛛の糸にすがって「極楽」へたどり着きます。「人に迷惑をかけてはならない」という掟の通行手形で自由の身になりますが、掟をかえりみず酒と遊びにおぼれ、苦しみに襲われます。
Q. 『黒蜘蛛の元次』の授業のねらいは?
A. 自由=したいことが何でもできるという考えから、自由は 自分を律する力の上にあるという考えへ深めることです。授業の前は、自由を「好き放題できること」と考えがちです。授業の後は、自分で自分を律する力の上に自由が成り立つと、生徒自身の言葉で気づくことがゴールです。
Q. 『黒蜘蛛の元次』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし元次が掟を守っていたら、どうなった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「遊びすぎはダメ」という注意で終わりがちです。「もし掟を守っていたら」と考えると、掟が自由をしばるものでなく支える土台だったことに、生徒が気づきはじめます。
Q. 『黒蜘蛛の元次』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に自由と責任をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












