「約束は守りましょう」で終わってしまう自律の授業に、なやんでいませんか。この記事では、叱られた中学二年のあの日と十一年後の松井選手をくらべる「前と後」の切り口で、授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『父との約束』(中学2年・道徳/自主、自律、自由と責任)
- あらすじ:中学二年生のある日、松井選手は友達の悪口を言って父に厳しく叱られ、二度と言わないと約束します。それから十一年間、人前で一度も悪口を言いませんでした。対談では、言いたいときは「山ほどあります」と笑います。
- ねらい:約束を守る=がまんすること → 自分で決めた約束が人を自由にする。与えられた約束を自分のものにすると、がまんは誇りに変わる
- おすすめの発問:あの日の父との約束は、いつ自分の約束になった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
父との約束のあらすじ(どんなお話?)

中学二年生のある日、松井選手は友達の悪口を言って父に厳しく叱られ、二度と言わないと約束します。それから十一年間、人前で一度も悪口を言いませんでした。対談では、言いたいときは「山ほどあります」と笑います。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、約束を守ることを「がまん」ととらえがちです。授業の後は、自分の意志で守り抜く約束が、その人を縛るのではなく、自由で誇りある人にすると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、がまんのつらさを並べて終わりがちです。叱られた日と十一年後をくらべて問うと、与えられた約束が自分の約束に変わったことに、生徒が目を向けます。
4コマで見る「自分の約束」

言われて守るルールは、苦しいだけになりがちです。自分で決めたと思えたとき、ルールは自分を支えるものになります。お話の「約束」を、家での場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に「守らされる」と「自分で守ると決める」のちがい、右に自律の意味をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書と問い返しはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「父との約束」【自主、自律、自由と責任】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- あの日と十一年後をくらべると見えてくる
- 自分で決めた約束は、人を自由にする
- がまんの場面より、約束の変化を問う
『父との約束』のよくある質問
Q. 『父との約束』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「自主、自律、自由と責任」です。
Q. 『父との約束』のあらすじは?
A. 中学二年生のある日、松井選手は友達の悪口を言って父に厳しく叱られ、二度と言わないと約束します。それから十一年間、人前で一度も悪口を言いませんでした。対談では、言いたいときは「山ほどあります」と笑います。
Q. 『父との約束』の授業のねらいは?
A. 約束を守る=がまんすることという考えから、自分で決めた約束が人を自由にするという考えへ深めることです。授業の前は、約束を守ることを「がまん」ととらえがちです。授業の後は、自分の意志で守り抜く約束が、その人を縛るのではなく、自由で誇りある人にすると気づくことがゴールです。
Q. 『父との約束』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「あの日の父との約束は、いつ自分の約束になった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、がまんのつらさを並べて終わりがちです。叱られた日と十一年後をくらべて問うと、与えられた約束が自分の約束に変わったことに、生徒が目を向けます。
Q. 『父との約束』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に「守らされる」と「自分で守ると決める」のちがい、右に自律の意味をとらえ直すことばを置きます。くわしい板書と問い返しはnoteで紹介しています。












