伝記の授業が「すごい人がいた」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「緑の農地に」ということばを手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『さばくを緑の農地に――中村哲医師』(小学6年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:医師の中村さんは、ペシャワールの病院などで治りょうを続けます。大かんばつがおそうと、病気を治す前に「水と食料が必要だ」と考え、知識も経験もない用水路づくりを始めます。勉強とやり直しを重ね、さばくは緑の農地へと変わりました。
- ねらい:えらい人=特別な英雄 → 今いる場所でできることを重ねる強さ。人のために力をつくすことが、自分自身の生きる喜びにもつながる
- おすすめの発問:題名の「緑の農地に」で、変わったのは土地だけ?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
さばくを緑の農地に――中村哲医師のあらすじ(どんなお話?)

医師の中村さんは、ペシャワールの病院などで治りょうを続けます。大かんばつがおそうと、病気を治す前に「水と食料が必要だ」と考え、知識も経験もない用水路づくりを始めます。勉強とやり直しを重ね、さばくは緑の農地へと変わりました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「中村さんは特別な英雄」と遠くに見がちです。授業の後は、弱さや限界をかかえながらも、今いる場所でできることを重ねる姿に、人間の強さや気高さを感じ取れることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「すごい人」で終わりがちです。題名の「緑の農地に」で変わったものを問うと、人々の暮らしや中村さん自身の生きる喜びにまで、子どもが目を向けはじめます。
4コマで見る「学級新聞」

特別な人でなくても、今いる場所でできることを一つずつ重ねることはできます。だれかの役に立つと、自分の生きる喜びにもなります。中村さんの生き方を、学級新聞づくりに置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中村さんの考えの変化と中心発問の話し合い、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年『さばくを緑の農地に――中村哲医師』【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「緑の農地に」には人の変化もある
- 今いる場所でできることを重ねる強さ
- 伝記で終わらず、題名から生き方を問う
『さばくを緑の農地に――中村哲医師』のよくある質問
Q. 『さばくを緑の農地に――中村哲医師』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『さばくを緑の農地に――中村哲医師』のあらすじは?
A. 医師の中村さんは、ペシャワールの病院などで治りょうを続けます。大かんばつがおそうと、病気を治す前に「水と食料が必要だ」と考え、知識も経験もない用水路づくりを始めます。勉強とやり直しを重ね、さばくは緑の農地へと変わりました。
Q. 『さばくを緑の農地に――中村哲医師』の授業のねらいは?
A. えらい人=特別な英雄という考えから、今いる場所でできることを重ねる強さという考えへ深めることです。授業の前は「中村さんは特別な英雄」と遠くに見がちです。授業の後は、弱さや限界をかかえながらも、今いる場所でできることを重ねる姿に、人間の強さや気高さを感じ取れることがゴールです。
Q. 『さばくを緑の農地に――中村哲医師』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「題名の「緑の農地に」で、変わったのは土地だけ?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「すごい人」で終わりがちです。題名の「緑の農地に」で変わったものを問うと、人々の暮らしや中村さん自身の生きる喜びにまで、子どもが目を向けはじめます。
Q. 『さばくを緑の農地に――中村哲医師』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中村さんの考えの変化と中心発問の話し合い、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。












