伝統文化の教材は遠い世界の話になりがちで、生徒の心に届かない、となやんでいませんか。この記事では、題名の「無限」ということばを手がかりに、雀右衛門の歩みと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『無限の道』(中学3年・道徳/我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度)
- あらすじ:戦地から帰り、二十七歳で歌舞伎の女形の道に入った雀右衛門は、遅い出発に苦しみ追いつめられます。我に返った後は辛抱を重ね、到達点のない芸の道を歩み続けました。その歩みを語る随筆です。
- ねらい:伝統を守る=形を保つこと → 伝統は終わりのない道を歩み続けること。完成のない道をだれかが引き受けて歩むことで、伝統は次へ手渡される
- おすすめの発問:題名の「無限」は、苦しみ?それとも支え?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
無限の道のあらすじ(どんなお話?)

戦地から帰り、二十七歳で歌舞伎の女形の道に入った雀右衛門は、遅い出発に苦しみ追いつめられます。我に返った後は辛抱を重ね、到達点のない芸の道を歩み続けました。その歩みを語る随筆です。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「伝統はそのまま守るもの」という理解です。授業の後は、報われる保証がなくても歩み続ける人がいるから伝統が受け継がれる、と気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「つらかった」「がんばった」で止まりがちです。題名の「無限」に目を向けると、終わりがないことの意味を、生徒がお話全体から考えはじめます。
4コマで見る「終わらない道」

うまい人ほど「まだまだ」と言います。終わりがないことは、あきらめの理由ではなく、続ける理由にもなります。題名の「無限」を、部活の先輩の姿に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に伝統へのいまの考え、中央に「無限の道」を歩み続けた理由の話し合い、右に伝統を受け継ぐことのとらえ直しを置きます。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「無限の道」【我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「無限」が授業のカギになる
- 伝統は形を保つより、歩み続けること
- 苦しみと支えの両面から道を考える
『無限の道』のよくある質問
Q. 『無限の道』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度」です。
Q. 『無限の道』のあらすじは?
A. 戦地から帰り、二十七歳で歌舞伎の女形の道に入った雀右衛門は、遅い出発に苦しみ追いつめられます。我に返った後は辛抱を重ね、到達点のない芸の道を歩み続けました。その歩みを語る随筆です。
Q. 『無限の道』の授業のねらいは?
A. 伝統を守る=形を保つことという考えから、伝統は終わりのない道を歩み続けることという考えへ深めることです。授業の前は「伝統はそのまま守るもの」という理解です。授業の後は、報われる保証がなくても歩み続ける人がいるから伝統が受け継がれる、と気づくことがゴールです。
Q. 『無限の道』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「題名の「無限」は、苦しみ?それとも支え?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「つらかった」「がんばった」で止まりがちです。題名の「無限」に目を向けると、終わりがないことの意味を、生徒がお話全体から考えはじめます。
Q. 『無限の道』の板書計画は?
A. 板書は、左に伝統へのいまの考え、中央に「無限の道」を歩み続けた理由の話し合い、右に伝統を受け継ぐことのとらえ直しを置きます。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












