責任の授業が「最後までやりましょう」というお説教になってしまう、となやんでいませんか。この記事では、「もし父が命令していたら」という切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『父のひと言』(中学3年・道徳/自主、自律、自由と責任)
- あらすじ:獣医を夢見た「私」は正規採用試験に落ち、故郷へ帰ってしまいます。三日めの夜、父は担当のカワウソが寂しがっているとだけ告げます。「私」はすぐ動物園に戻り、正規の獣医になった今も、そのひと言が支えです。
- ねらい:責任=やらされる義務 → 責任は結んだきずなに応えること。待っている相手を思い出したとき、責任は自分から引き受けるものになる
- おすすめの発問:もし父が「戻れ」と言ったら、「私」は同じように戻れた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
父のひと言のあらすじ(どんなお話?)

獣医を夢見た「私」は正規採用試験に落ち、故郷へ帰ってしまいます。三日めの夜、父は担当のカワウソが寂しがっているとだけ告げます。「私」はすぐ動物園に戻り、正規の獣医になった今も、そのひと言が支えです。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「責任は言われて果たす義務」という理解です。授業の後は、責任は相手とのきずなから生まれ、自分で引き受けるものだと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、気持ちのことばが並ぶだけになりがちです。「もし命令されていたら」とくらべると、父が答えを言わなかった意味と、自分で決める責任の重さに生徒が気づきます。
4コマで見る「水やり当番」

「やりなさい」と言われるより、待っている相手を思い出したとき、人は自分から動きます。父のひと言の力を、学校の当番の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「責任=義務」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に責任の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「父のひと言」【自主、自律、自由と責任】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- もし命令だったら、と比べると父の言葉が光る
- 責任は義務でなく、きずなに応えること
- 自分で決めたから三十年続いた
『父のひと言』のよくある質問
Q. 『父のひと言』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「自主、自律、自由と責任」です。
Q. 『父のひと言』のあらすじは?
A. 獣医を夢見た「私」は正規採用試験に落ち、故郷へ帰ってしまいます。三日めの夜、父は担当のカワウソが寂しがっているとだけ告げます。「私」はすぐ動物園に戻り、正規の獣医になった今も、そのひと言が支えです。
Q. 『父のひと言』の授業のねらいは?
A. 責任=やらされる義務という考えから、責任は結んだきずなに応えることという考えへ深めることです。授業の前は「責任は言われて果たす義務」という理解です。授業の後は、責任は相手とのきずなから生まれ、自分で引き受けるものだと気づくことがゴールです。
Q. 『父のひと言』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし父が「戻れ」と言ったら、「私」は同じように戻れた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、気持ちのことばが並ぶだけになりがちです。「もし命令されていたら」とくらべると、父が答えを言わなかった意味と、自分で決める責任の重さに生徒が気づきます。
Q. 『父のひと言』の板書計画は?
A. 板書は、左に「責任=義務」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に責任の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












