「相手を許しましょう」で寛容の授業が終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、ボールを蹴り続けた二時間の前と後をくらべて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『蹴り続けたボール』(中学2年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:浦和レッズに入ったばかりの「僕」(長谷部誠)は、家族を試合に招きますが、出番がないまま終わります。屈辱と怒りを抱え、誰もいない練習場で二時間ボールを蹴り続けるうちに、「監督が悪いんじゃない」と気づきます。
- ねらい:うまくいかない=相手のせい → 相手の立場と自分自身も見つめる。怒りの奥の本当の気持ちに向き合うと、相手も自分も見えてくる
- おすすめの発問:二時間の前と後で、何が見えるようになった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
蹴り続けたボールのあらすじ(どんなお話?)

浦和レッズに入ったばかりの「僕」(長谷部誠)は、家族を試合に招きますが、出番がないまま終わります。屈辱と怒りを抱え、誰もいない練習場で二時間ボールを蹴り続けるうちに、「監督が悪いんじゃない」と気づきます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、不満を「相手のせい」で終わらせがちです。授業の後は、相手の立場に思いをはせ、自分自身も見つめ直す寛容の入り口に立つことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、気持ちのことばが並ぶだけになりがちです。ボールを蹴る二時間の前と後をくらべると、怒りの奥で見えてきた相手の立場と自分の姿に、生徒が目を向けます。
4コマで見る「リレーの補欠」

腹が立つと、相手の悪いところばかりが目に入ります。気持ちを出し切って落ち着くと、相手の事情や自分の課題が見えてくることがあります。お話の二時間を、体育祭の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解・寛容をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「蹴り続けたボール」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 二時間の前と後をくらべると変化が見える
- 怒りを否定せず、どう向き合うかを考える
- 寛容は、相手と自分を見つめ直すこと
『蹴り続けたボール』のよくある質問
Q. 『蹴り続けたボール』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『蹴り続けたボール』のあらすじは?
A. 浦和レッズに入ったばかりの「僕」(長谷部誠)は、家族を試合に招きますが、出番がないまま終わります。屈辱と怒りを抱え、誰もいない練習場で二時間ボールを蹴り続けるうちに、「監督が悪いんじゃない」と気づきます。
Q. 『蹴り続けたボール』の授業のねらいは?
A. うまくいかない=相手のせいという考えから、相手の立場と自分自身も見つめるという考えへ深めることです。授業の前は、不満を「相手のせい」で終わらせがちです。授業の後は、相手の立場に思いをはせ、自分自身も見つめ直す寛容の入り口に立つことがゴールです。
Q. 『蹴り続けたボール』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「二時間の前と後で、何が見えるようになった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、気持ちのことばが並ぶだけになりがちです。ボールを蹴る二時間の前と後をくらべると、怒りの奥で見えてきた相手の立場と自分の姿に、生徒が目を向けます。
Q. 『蹴り続けたボール』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に相互理解・寛容をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












