伝記教材が「すごい人だった」と年表の確認で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「公益のために生きる」ということばを手がかりに、栄一の歩みと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『公益のために生きる――渋沢 栄一』(小学5年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:農家に生まれた栄一は、おさないころから論語を学びました。日本で最初の銀行をつくるなど多くの事業を成功させますが、得たお金は社会にもどすべきだと考えます。身寄りのない子どもや高齢者のための施設に、五十年以上関わりました。
- ねらい:成功=お金をもうける → 人のために力を使う生き方に誇り。自分のためだけでなく、人や社会のために生きることが喜びになる
- おすすめの発問:「公益のために生きる」と、栄一は何を得た?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
公益のために生きる――渋沢 栄一のあらすじ(どんなお話?)

農家に生まれた栄一は、おさないころから論語を学びました。日本で最初の銀行をつくるなど多くの事業を成功させますが、得たお金は社会にもどすべきだと考えます。身寄りのない子どもや高齢者のための施設に、五十年以上関わりました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「成功はお金をもうけること」という見方です。授業の後は、人や社会のために力を使うことで、自分の生き方に誇りや喜びを感じられると気づくのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

出来事ごとに聞くと、年表をなぞって終わりがちです。題名の「公益」(みんなのためになること)に注目すると、人のために生きることが自分の喜びにもなることを、子どもが考えはじめます。
4コマで見る「みんなの本」

自分のものを自分だけで使うのは、悪いことではありません。でも、みんなのために使うと、自分にも喜びが返ってきます。題名の「公益」を、教室の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 5年『公益のために生きる――渋沢 栄一』【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「公益のために」が授業のカギになる
- 人のために生きることは、自分の喜びにもなる
- 場面発問より、ことばから全体を問う
『公益のために生きる――渋沢 栄一』のよくある質問
Q. 『公益のために生きる――渋沢 栄一』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学5年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『公益のために生きる――渋沢 栄一』のあらすじは?
A. 農家に生まれた栄一は、おさないころから論語を学びました。日本で最初の銀行をつくるなど多くの事業を成功させますが、得たお金は社会にもどすべきだと考えます。身寄りのない子どもや高齢者のための施設に、五十年以上関わりました。
Q. 『公益のために生きる――渋沢 栄一』の授業のねらいは?
A. 成功=お金をもうけるという考えから、人のために力を使う生き方に誇りという考えへ深めることです。授業の前は「成功はお金をもうけること」という見方です。授業の後は、人や社会のために力を使うことで、自分の生き方に誇りや喜びを感じられると気づくのがゴールです。
Q. 『公益のために生きる――渋沢 栄一』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「公益のために生きる」と、栄一は何を得た?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。出来事ごとに聞くと、年表をなぞって終わりがちです。題名の「公益」(みんなのためになること)に注目すると、人のために生きることが自分の喜びにもなることを、子どもが考えはじめます。
Q. 『公益のために生きる――渋沢 栄一』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












