相互理解の授業が「決めつけはよくない」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、少年を待つ前と後の筆者のちがいに目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ネパールのビール』(中学2年・道徳/相互理解・寛容/公正・公平、社会正義)
- あらすじ:山村で撮影をしていた筆者は、十五歳の少年に大金を預け、飲み物の買い物を頼みます。帰りを待つうちに「逃げたのでは」と疑いますが、少年は遠くまで足をのばし、割った分の釣り銭まで差し出して泣いていました。筆者は深く反省します。
- ねらい:決めつけ=よくないこと → 弱さを知り信じて尊重する強さ。自分のものさしで決めつける弱さを越えて、相手を一人の人として信じる
- おすすめの発問:少年を待つ前と後で、筆者の何が変わった?
- 板書:左「中心発問」・中央「決めつけ⇔信じる」・右「相互理解と寛容」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ネパールのビールのあらすじ(どんなお話?)

山村で撮影をしていた筆者は、十五歳の少年に大金を預け、飲み物の買い物を頼みます。帰りを待つうちに「逃げたのでは」と疑いますが、少年は遠くまで足をのばし、割った分の釣り銭まで差し出して泣いていました。筆者は深く反省します。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「決めつけはよくない」という知識にとどまっています。授業の後は、人は自分のものさしで相手を測る弱さと、それを越えて相手を信じ尊重する強さの両方をもつと気づくのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「申し訳ない」という反省で終わりがちです。待つ前と後の筆者をくらべると、相手ではなく自分のものさしを見ていたことと、それを越える強さが見えてきます。
4コマで見る「どうせ寝坊」

「どうせ〜だろう」という決めつけは、だれの心にも生まれます。あとで本当の姿を知ったとき、自分のものさしに気づき、まず相手を知ろうとする心が育ちます。
板書計画は3つのエリア

左に中心発問、中央に「自分のものさしで決めつける弱さ」と「相手を信じる強さ」の対比、右に相互理解・寛容のキーワードを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「ネパールのビール」【相互理解・寛容/公正・公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 少年を待つ前と後の筆者をくらべる
- 決めつけは自分のものさしから生まれる
- 弱さを越えて相手を信じる強さに目を向ける
『ネパールのビール』のよくある質問
Q. 『ネパールのビール』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解・寛容/公正・公平、社会正義」です。
Q. 『ネパールのビール』のあらすじは?
A. 山村で撮影をしていた筆者は、十五歳の少年に大金を預け、飲み物の買い物を頼みます。帰りを待つうちに「逃げたのでは」と疑いますが、少年は遠くまで足をのばし、割った分の釣り銭まで差し出して泣いていました。筆者は深く反省します。
Q. 『ネパールのビール』の授業のねらいは?
A. 決めつけ=よくないことという考えから、弱さを知り信じて尊重する強さという考えへ深めることです。授業の前は「決めつけはよくない」という知識にとどまっています。授業の後は、人は自分のものさしで相手を測る弱さと、それを越えて相手を信じ尊重する強さの両方をもつと気づくのがゴールです。
Q. 『ネパールのビール』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「少年を待つ前と後で、筆者の何が変わった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「申し訳ない」という反省で終わりがちです。待つ前と後の筆者をくらべると、相手ではなく自分のものさしを見ていたことと、それを越える強さが見えてきます。
Q. 『ネパールのビール』の板書計画は?
A. 左に中心発問、中央に「自分のものさしで決めつける弱さ」と「相手を信じる強さ」の対比、右に相互理解・寛容のキーワードを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。












