公共の精神の授業が「本を大切にしましょう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、学級文庫など教室の「みんなのもの」につなげて、見られていなくても支える心を考える流れを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『本が泣いています』(中学1年・道徳/社会参画、公共の精神)
- あらすじ:市立図書館の司書の岩井さんは、本が傷つけられ、無断で持ち出される現実に心を痛めています。図書館は一千万円をかけて監視ゲートやカメラを設け、どんどん不自由になります。岩井さんは傷ついた本をロビーに展示し、利用者にメッセージを送ります。
- ねらい:公共の精神=ルールを守ること → 見られていなくてもみんなのものを支える。みんなのものは、だれの目もない所での一人一人の自覚に支えられる
- おすすめの発問:学級文庫の本が泣くのは、どんなときだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
本が泣いていますのあらすじ(どんなお話?)

市立図書館の司書の岩井さんは、本が傷つけられ、無断で持ち出される現実に心を痛めています。図書館は一千万円をかけて監視ゲートやカメラを設け、どんどん不自由になります。岩井さんは傷ついた本をロビーに展示し、利用者にメッセージを送ります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「ルールを守ればいい」という理解です。授業の後は、管理だけでは守りきれず、一人一人の自覚がみんなのものを支えていると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

岩井さんの気持ちを場面ごとに聞くと、「持ち出す人が悪い」で止まりがちです。学級文庫など身近なみんなのものから問うと、生徒は自分も支える一人だと考えはじめます。
4コマで見る「学級文庫」

みんなのものは、ルールを増やすだけでは大切にされません。だれも見ていない所での小さな行動が、みんなの自由を守ります。図書館の話を、教室の学級文庫に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公共の精神の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「本が泣いています」【社会参画、公共の精神】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 教室の「みんなのもの」につなげて考える
- 管理だけでは、みんなのものは守れない
- 見られていなくても支える一人になる
『本が泣いています』のよくある質問
Q. 『本が泣いています』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「社会参画、公共の精神」です。
Q. 『本が泣いています』のあらすじは?
A. 市立図書館の司書の岩井さんは、本が傷つけられ、無断で持ち出される現実に心を痛めています。図書館は一千万円をかけて監視ゲートやカメラを設け、どんどん不自由になります。岩井さんは傷ついた本をロビーに展示し、利用者にメッセージを送ります。
Q. 『本が泣いています』の授業のねらいは?
A. 公共の精神=ルールを守ることという考えから、見られていなくてもみんなのものを支えるという考えへ深めることです。授業の前は「ルールを守ればいい」という理解です。授業の後は、管理だけでは守りきれず、一人一人の自覚がみんなのものを支えていると気づくことがゴールです。
Q. 『本が泣いています』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「学級文庫の本が泣くのは、どんなときだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。岩井さんの気持ちを場面ごとに聞くと、「持ち出す人が悪い」で止まりがちです。学級文庫など身近なみんなのものから問うと、生徒は自分も支える一人だと考えはじめます。
Q. 『本が泣いています』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公共の精神の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












