「うそをつかずにあやまろう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、「もし働かずに帰っていたら」と考える読み方で、お話の流れと、正直のその先まで考える授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ぬれた本 ――リンカーン』(小学3年・道徳/正直、誠実)
- あらすじ:リンカーンは、かりた大切な本を雨もりでびしょぬれにしてしまいます。次の朝わけを話してあやまると、「はたらかなくてもいい」と言われますが、決めたとおり三日間よく働きます。三日めの夕方、本をもらえたことを元気な声で家族に知らせます。
- ねらい:正直=うそをつかないこと → 正直は、失敗に向き合いつぐなおうとする心。正直に行動すると、心が軽く明るくなる
- おすすめの発問:もし働かずに帰っていたら、心はどうだった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ぬれた本 ――リンカーンのあらすじ(どんなお話?)

リンカーンは、かりた大切な本を雨もりでびしょぬれにしてしまいます。次の朝わけを話してあやまると、「はたらかなくてもいい」と言われますが、決めたとおり三日間よく働きます。三日めの夕方、本をもらえたことを元気な声で家族に知らせます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、正直は「うそをつかないこと」だと考えがちです。授業の後は、自分の失敗に向き合い、できるかたちでつぐなおうとする心だと気づき、その後の明るさまで感じ取れることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「正直に言えてえらい」で終わり、三日間働いた意味まで届きません。「もし働かずに帰っていたら」と考えると、自分で決めたつぐないをやりとげる心と、その後の明るさが見えてきます。
4コマで見る「かりた本」

ゆるしてもらえると、それで終わりにしたくなるものです。自分で決めたおわびをやりとげると、心はすっきり明るくなります。お話のリンカーンの三日間を、友だちの本をよごした場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に正直に向き合う心をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 3年『ぬれた本 ――リンカーン』【正直、誠実】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「もし働かずに帰っていたら」と考える
- 正直は、失敗に向き合いつぐなう心
- 正直に行動したあとの明るい心を感じる
『ぬれた本 ――リンカーン』のよくある質問
Q. 『ぬれた本 ――リンカーン』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学3年の道徳の教材で、内容項目は「正直、誠実」です。
Q. 『ぬれた本 ――リンカーン』のあらすじは?
A. リンカーンは、かりた大切な本を雨もりでびしょぬれにしてしまいます。次の朝わけを話してあやまると、「はたらかなくてもいい」と言われますが、決めたとおり三日間よく働きます。三日めの夕方、本をもらえたことを元気な声で家族に知らせます。
Q. 『ぬれた本 ――リンカーン』の授業のねらいは?
A. 正直=うそをつかないことという考えから、正直は、失敗に向き合いつぐなおうとする心という考えへ深めることです。授業の前は、正直は「うそをつかないこと」だと考えがちです。授業の後は、自分の失敗に向き合い、できるかたちでつぐなおうとする心だと気づき、その後の明るさまで感じ取れることがゴールです。
Q. 『ぬれた本 ――リンカーン』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし働かずに帰っていたら、心はどうだった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「正直に言えてえらい」で終わり、三日間働いた意味まで届きません。「もし働かずに帰っていたら」と考えると、自分で決めたつぐないをやりとげる心と、その後の明るさが見えてきます。
Q. 『ぬれた本 ――リンカーン』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に正直に向き合う心をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












