自然愛護の授業が「自然は大切にしよう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、そんなよくある失敗をさけるために、トキを守った人々が受けとったものに注目して、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『トキのいる里をもう一度』(中学1年・道徳/自然愛護)
- あらすじ:トキはかつて田んぼにいる身近な鳥でしたが、開発や農薬でえさ場を失い、日本産のトキは絶滅します。佐渡の人々は、収穫量が減ることも受け入れて、農薬を減らした米作りや里山の手入れを選びます。今では自然生まれのひなが巣立っています。
- ねらい:自然は守るべきもの → 人も自然も共に生きる仲間。トキがすめる環境は、人間にとっても安心できる環境
- おすすめの発問:トキを守って、人々は何を受けとったのだろう?
- 板書:左「便利さと失ったもの」・中央「損してでも守るもの」・右「共に生きるつながり」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
トキのいる里をもう一度のあらすじ(どんなお話?)

トキはかつて田んぼにいる身近な鳥でしたが、開発や農薬でえさ場を失い、日本産のトキは絶滅します。佐渡の人々は、収穫量が減ることも受け入れて、農薬を減らした米作りや里山の手入れを選びます。今では自然生まれのひなが巣立っています。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「自然は守るべきもの」という当たり前の結論です。授業の後は、人間もふくめたすべての生き物がつながり合っていると気づき、人間と自然が共に生きるとはどういうことかを自分の言葉で語れることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「かわいそう」「守ってよかった」で終わりがちです。人々が受けとったものを問うと、トキがすめる環境は人間も安心できる環境だと見え、「守る」から「共に生きる」へ考えが進みます。
4コマで見る「ビオトープ」

手間のかかる池の世話は、はじめは損に見えます。でも、生き物がすめる池は、リクたちにとってもほっとできる場所になりました。守ることで受けとるものがある、という教材の考え方を、学校のビオトープに置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に便利さと引きかえに失ったもの、中央に中心発問で集めた「損をしてでも守りたかったもの」、右にトキがすめる環境は人間も安心できる環境だというつながりを置きます。発問の流れはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「トキのいる里をもう一度」【自然愛護】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「自然は大切」で終わらせない
- トキがすめる環境は、人も安心できる環境
- 「守る」から「共に生きる」へ
『トキのいる里をもう一度』のよくある質問
Q. 『トキのいる里をもう一度』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「自然愛護」です。
Q. 『トキのいる里をもう一度』のあらすじは?
A. トキはかつて田んぼにいる身近な鳥でしたが、開発や農薬でえさ場を失い、日本産のトキは絶滅します。佐渡の人々は、収穫量が減ることも受け入れて、農薬を減らした米作りや里山の手入れを選びます。今では自然生まれのひなが巣立っています。
Q. 『トキのいる里をもう一度』の授業のねらいは?
A. 自然は守るべきものという考えから、人も自然も共に生きる仲間という考えへ深めることです。授業の前は「自然は守るべきもの」という当たり前の結論です。授業の後は、人間もふくめたすべての生き物がつながり合っていると気づき、人間と自然が共に生きるとはどういうことかを自分の言葉で語れることがゴールです。
Q. 『トキのいる里をもう一度』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「トキを守って、人々は何を受けとったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「かわいそう」「守ってよかった」で終わりがちです。人々が受けとったものを問うと、トキがすめる環境は人間も安心できる環境だと見え、「守る」から「共に生きる」へ考えが進みます。
Q. 『トキのいる里をもう一度』の板書計画は?
A. 板書は、左に便利さと引きかえに失ったもの、中央に中心発問で集めた「損をしてでも守りたかったもの」、右にトキがすめる環境は人間も安心できる環境だというつながりを置きます。発問の流れはnoteで紹介しています。












