郷土の授業で「うちの町には何もない」という声に困ったことはありませんか。この記事では、題名の「ないものはない」の二つの読み方を手がかりに、授業のゴールと問い方を図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ないものはない』(小学4年・道徳/伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度)
- あらすじ:こうすけはお父さんと海士町をおとずれ、「ないものはない」というポスターに首をかしげます。島の人がすすめたのは、景色やイカつり、人との交流でした。こうすけは自分の町について考えはじめます。
- ねらい:町のよさ=有名な場所があること → 身近なくらしや人もじまんできるよさ。何でもない毎日の中に、大切にしたい郷土のよさがある
- おすすめの発問:「ないものはない」には、いくつの意味がある?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ないものはないのあらすじ(どんなお話?)

こうすけはお父さんと海士町をおとずれ、「ないものはない」というポスターに首をかしげます。島の人がすすめたのは、景色やイカつり、人との交流でした。こうすけは自分の町について考えはじめます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、町のよさを「有名な場所」で考えがちです。授業の後は、自然やくらし、人のつながりも郷土のよさだと気づき、自分の町に目を向けられることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「島はすてき」で終わり、自分の町につながりにくくなります。題名のことばの意味を問うと、こうすけと同じように見方がゆさぶられ、自分の町のよさを考えはじめます。
4コマで見る「町のしょうかい」

有名なものがなくても、毎日のくらしの中に町のよさはあります。友だちのひとことで見方が変わると、自分の町をしょうかいしたくなります。お話の考え方を教室に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に郷土のよさをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 4年『ないものはない』【伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の二つの読み方がお話を読むカギになる
- 郷土のよさは、身近なくらしや人の中にもある
- 場面発問より、題名のことばから問う
『ないものはない』のよくある質問
Q. 『ないものはない』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学4年の道徳の教材で、内容項目は「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」です。
Q. 『ないものはない』のあらすじは?
A. こうすけはお父さんと海士町をおとずれ、「ないものはない」というポスターに首をかしげます。島の人がすすめたのは、景色やイカつり、人との交流でした。こうすけは自分の町について考えはじめます。
Q. 『ないものはない』の授業のねらいは?
A. 町のよさ=有名な場所があることという考えから、身近なくらしや人もじまんできるよさという考えへ深めることです。授業の前は、町のよさを「有名な場所」で考えがちです。授業の後は、自然やくらし、人のつながりも郷土のよさだと気づき、自分の町に目を向けられることがゴールです。
Q. 『ないものはない』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「ないものはない」には、いくつの意味がある?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「島はすてき」で終わり、自分の町につながりにくくなります。題名のことばの意味を問うと、こうすけと同じように見方がゆさぶられ、自分の町のよさを考えはじめます。
Q. 『ないものはない』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に郷土のよさをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












