「悔しかったけれどえらい」で授業が止まってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな後輩・小川さんの目から、お話の流れと集団生活の授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『熱球の軌跡』(中学3年・道徳/よりよい学校生活、集団生活の充実)
- あらすじ:マネージャーの田中さんは初めて十五番を手にしますが、甲子園出場が決まると、後輩の小川さんにゆずるよう告げられます。深く迷った田中さんは、試合前に小川さんを励まし、スタンドから声援を送りました。
- ねらい:希望の役割でないとがんばれない → 立場が変わっても集団の一員として生きる。悔しさを抱えたままでも、自分の役割を引き受けて仲間を支えられる
- おすすめの発問:肩をたたかれた小川さんは、何を受け取ったのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
熱球の軌跡のあらすじ(どんなお話?)

マネージャーの田中さんは初めて十五番を手にしますが、甲子園出場が決まると、後輩の小川さんにゆずるよう告げられます。深く迷った田中さんは、試合前に小川さんを励まし、スタンドから声援を送りました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「希望どおりの役割ならがんばれる」という考えです。授業の後は、悔しさや迷いを抱えたままでも、集団の一員として自分の役割を果たす意味に気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

田中さんの気持ちだけを場面ごとに聞くと「悔しい」で止まりがちです。番号を受けた小川さんの側から見ると、田中さんが集団の中で果たした役割が、生徒に見えてきます。
4コマで見る「リレーの控え」

希望どおりにならない役割は、中学生にもよくあります。悔しさを抱えたままでも、仲間を支える一言はチームを強くします。田中さんと小川さんの関係を、体育祭の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「希望とちがう役割」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に集団の一員であることをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「熱球の軌跡」【よりよい学校生活、集団生活の充実】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 小川さんの目から田中さんの役割が見える
- 悔しさを抱えたままでも集団の一員でいられる
- 語られない空白を生徒の言葉で補う
『熱球の軌跡』のよくある質問
Q. 『熱球の軌跡』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「よりよい学校生活、集団生活の充実」です。
Q. 『熱球の軌跡』のあらすじは?
A. マネージャーの田中さんは初めて十五番を手にしますが、甲子園出場が決まると、後輩の小川さんにゆずるよう告げられます。深く迷った田中さんは、試合前に小川さんを励まし、スタンドから声援を送りました。
Q. 『熱球の軌跡』の授業のねらいは?
A. 希望の役割でないとがんばれないという考えから、立場が変わっても集団の一員として生きるという考えへ深めることです。授業の前は「希望どおりの役割ならがんばれる」という考えです。授業の後は、悔しさや迷いを抱えたままでも、集団の一員として自分の役割を果たす意味に気づくことがゴールです。
Q. 『熱球の軌跡』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「肩をたたかれた小川さんは、何を受け取ったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。田中さんの気持ちだけを場面ごとに聞くと「悔しい」で止まりがちです。番号を受けた小川さんの側から見ると、田中さんが集団の中で果たした役割が、生徒に見えてきます。
Q. 『熱球の軌跡』の板書計画は?
A. 板書は、左に「希望とちがう役割」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に集団の一員であることをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












