向上心の授業が「失敗もよい経験」とまとめるだけで終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では『新しい夏のはじまり』を、題名のことばから読み解く切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『新しい夏のはじまり』(中学3年・道徳/向上心、個性の伸長)
- あらすじ:卓球部の亜樹は、最後の大会を一回戦で終えます。悔しさを抱えて向かった体育館で、幼なじみの佐々木と再会しました。二人は悔しさを打ち明け合い、ここで過ごした時間は無駄じゃなかったと言葉を交わします。
- ねらい:失敗=ただのくやしさ → 失敗も弱さもよりよい自分への糧。悔しさを抱えたままでも、努力した時間を成長の糧として受け入れる
- おすすめの発問:負けて終わった夏なのに、なぜ「新しい夏のはじまり」?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
新しい夏のはじまりのあらすじ(どんなお話?)

卓球部の亜樹は、最後の大会を一回戦で終えます。悔しさを抱えて向かった体育館で、幼なじみの佐々木と再会しました。二人は悔しさを打ち明け合い、ここで過ごした時間は無駄じゃなかったと言葉を交わします。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前、失敗は「ただ悔しいもの」です。授業の後は、報われない努力や失敗、自分の弱さもまた成長の糧であり、前向きに受け入れることでよりよい自分に近づけると気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「悔しかったけれどよい経験」と美化してまとめがちです。負けて終わった夏がなぜ「はじまり」なのかと題名から問うと、悔しさを抱えたまま前を向こうとする心が見えてきます。
4コマで見る「返されたテスト」

がんばったのに結果が出ないと、「無駄だった」と思いたくなります。同じ悔しさをもつ友だちの姿にふれると、その時間の意味を見直せます。お話の考え方を、テストの場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に向上心の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「新しい夏のはじまり」【向上心、個性の伸長】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「はじまり」から授業を考える
- 失敗も弱さも、よりよい自分への糧
- 悔しさを安易に美化してまとめない
『新しい夏のはじまり』のよくある質問
Q. 『新しい夏のはじまり』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「向上心、個性の伸長」です。
Q. 『新しい夏のはじまり』のあらすじは?
A. 卓球部の亜樹は、最後の大会を一回戦で終えます。悔しさを抱えて向かった体育館で、幼なじみの佐々木と再会しました。二人は悔しさを打ち明け合い、ここで過ごした時間は無駄じゃなかったと言葉を交わします。
Q. 『新しい夏のはじまり』の授業のねらいは?
A. 失敗=ただのくやしさという考えから、失敗も弱さもよりよい自分への糧という考えへ深めることです。授業の前、失敗は「ただ悔しいもの」です。授業の後は、報われない努力や失敗、自分の弱さもまた成長の糧であり、前向きに受け入れることでよりよい自分に近づけると気づけることがゴールです。
Q. 『新しい夏のはじまり』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「負けて終わった夏なのに、なぜ「新しい夏のはじまり」?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「悔しかったけれどよい経験」と美化してまとめがちです。負けて終わった夏がなぜ「はじまり」なのかと題名から問うと、悔しさを抱えたまま前を向こうとする心が見えてきます。
Q. 『新しい夏のはじまり』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に向上心の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












