勤労の授業が「立派な職人さん」の美談で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、義足を待つ人の側から見る切り口で、臼井さんの歩みと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『「血の通った義足」を作りたい』(中学3年・道徳/勤労)
- あらすじ:義肢装具士の臼井二美男さんは、夢が定まらないまま八年間アルバイトを続け、二十八歳で義肢科に出合います。一人一人に合わせた義足を作り、義足で自信を取り戻す人々にやりがいを感じていきます。働く理由は、足を待っている人のためです。
- ねらい:働く=お金をかせぐため → 働くとは 誰かの「待っている」に応える。お金だけでなく、相手の役に立ち、自分が納得できる仕事をする
- おすすめの発問:義足を待つ人にとって、臼井さんはどんな人?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
「血の通った義足」を作りたいのあらすじ(どんなお話?)

義肢装具士の臼井二美男さんは、夢が定まらないまま八年間アルバイトを続け、二十八歳で義肢科に出合います。一人一人に合わせた義足を作り、義足で自信を取り戻す人々にやりがいを感じていきます。働く理由は、足を待っている人のためです。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、働くことを「お金をかせぐため」と考えがちです。授業の後は、誰かの「待っている」に応えることだと実感し、自分の将来の働き方に引きつけて語れることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

臼井さんだけを見ると、立派な職人の美談で終わりがちです。義足を待つ人の側から見ると、相手を想像して応える仕事の意味が見え、生徒が「何のために働くか」を自分に引き寄せます。
4コマで見る「図書当番」

当番や係の仕事は、意味がわからないと退屈に感じます。その仕事を待っている人の顔が見えると、働く意味が変わってきます。臼井さんの考えを、学校の図書当番に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に勤労の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「「血の通った義足」を作りたい」【勤労】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 見落とされがちな「義足を待つ人」がカギ
- 働くとは、誰かの「待っている」に応えること
- 回り道の時間も、無駄ではない
『「血の通った義足」を作りたい』のよくある質問
Q. 『「血の通った義足」を作りたい』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「勤労」です。
Q. 『「血の通った義足」を作りたい』のあらすじは?
A. 義肢装具士の臼井二美男さんは、夢が定まらないまま八年間アルバイトを続け、二十八歳で義肢科に出合います。一人一人に合わせた義足を作り、義足で自信を取り戻す人々にやりがいを感じていきます。働く理由は、足を待っている人のためです。
Q. 『「血の通った義足」を作りたい』の授業のねらいは?
A. 働く=お金をかせぐためという考えから、働くとは 誰かの「待っている」に応えるという考えへ深めることです。授業の前は、働くことを「お金をかせぐため」と考えがちです。授業の後は、誰かの「待っている」に応えることだと実感し、自分の将来の働き方に引きつけて語れることがゴールです。
Q. 『「血の通った義足」を作りたい』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「義足を待つ人にとって、臼井さんはどんな人?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。臼井さんだけを見ると、立派な職人の美談で終わりがちです。義足を待つ人の側から見ると、相手を想像して応える仕事の意味が見え、生徒が「何のために働くか」を自分に引き寄せます。
Q. 『「血の通った義足」を作りたい』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に勤労の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












