マザー・テレサの話が「立派な人だね」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、受け入れを拒みながら最後は根負けした院長に注目する切り口で、たった一人を大切にする行いの意味を考える授業を図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『あふれる愛』(中学1年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:一九五二年、インド・コルカタのスラム街で、マザー・テレサは行き倒れた老婆を抱き上げて病院へ運びます。院長は受け入れを拒みますが、動かないマザーに根負けし、場所を用意します。これをきっかけに「死を待つ人の家」が始まります。
- ねらい:遠い国のために自分は何もできない → 目の前の一人を大切にすることから。人は存在そのものに価値がある。一人を大切にする心は国境をこえる
- おすすめの発問:拒んでいた院長はマザーの何に動かされた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
あふれる愛のあらすじ(どんなお話?)

一九五二年、インド・コルカタのスラム街で、マザー・テレサは行き倒れた老婆を抱き上げて病院へ運びます。院長は受け入れを拒みますが、動かないマザーに根負けし、場所を用意します。これをきっかけに「死を待つ人の家」が始まります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、遠い国のために自分ができることはない、と感じる生徒が多いはずです。授業の後は、どんな人にも存在そのものの価値があり、目の前の一人を大切にする心が国境をこえて人を動かすと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

マザーの気持ちを追うだけでは、「立派な人」で終わりがちです。最初は拒んだ院長の変化から考えると、損得をこえて一人を大切にする姿が人の心を動かす理由が見えてきます。
4コマで見る「転校生」

「そのうち慣れる」と様子見をしてしまう場面は、教室にもあります。たった一人への声かけが、まわりの心も動かしていく流れを4コマにしました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「遠い国の人に何ができるか」のはじめの考え、中央に中心発問での話し合い、右に「目の前の一人を大切に」というとらえ直しを置きます。全体の流れは note で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「あふれる愛」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- たった一人の老婆を抱き上げた行い
- 根負けした院長の変化から考える
- 目の前の一人を大切にする心が国をこえる
『あふれる愛』のよくある質問
Q. 『あふれる愛』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『あふれる愛』のあらすじは?
A. 一九五二年、インド・コルカタのスラム街で、マザー・テレサは行き倒れた老婆を抱き上げて病院へ運びます。院長は受け入れを拒みますが、動かないマザーに根負けし、場所を用意します。これをきっかけに「死を待つ人の家」が始まります。
Q. 『あふれる愛』の授業のねらいは?
A. 遠い国のために自分は何もできないという考えから、目の前の一人を大切にすることからという考えへ深めることです。授業の前は、遠い国のために自分ができることはない、と感じる生徒が多いはずです。授業の後は、どんな人にも存在そのものの価値があり、目の前の一人を大切にする心が国境をこえて人を動かすと気づくことがゴールです。
Q. 『あふれる愛』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「拒んでいた院長はマザーの何に動かされた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。マザーの気持ちを追うだけでは、「立派な人」で終わりがちです。最初は拒んだ院長の変化から考えると、損得をこえて一人を大切にする姿が人の心を動かす理由が見えてきます。
Q. 『あふれる愛』の板書計画は?
A. 板書は、左に「遠い国の人に何ができるか」のはじめの考え、中央に中心発問での話し合い、右に「目の前の一人を大切に」というとらえ直しを置きます。全体の流れは note で紹介しています。












