困難を乗り越える教材が「気合いでがんばった話」になってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな外国人選手の一言に目を向けて、今さんの歩みと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『相撲を世界に』(中学3年・道徳/希望と勇気、克己と強い意志)
- あらすじ:不便な環境で相撲を続けた今さんは、大学で世界大会二連覇を果たします。卒業後に一度諦めかけますが、外国人選手の「相撲は好きか」という問いで自分の気持ちを見つめ直し、再び相撲を続ける決意をします。
- ねらい:続けられないのは環境のせい → 困難を越える力は心の持ち方にある。状況を見つめ直し、しなやかに受けとめ直す意志が、人を前に進める
- おすすめの発問:外国人選手のたった一言は、なぜ今さんに届いたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
相撲を世界にのあらすじ(どんなお話?)

不便な環境で相撲を続けた今さんは、大学で世界大会二連覇を果たします。卒業後に一度諦めかけますが、外国人選手の「相撲は好きか」という問いで自分の気持ちを見つめ直し、再び相撲を続ける決意をします。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「環境がよくないと続けられない」という考えです。授業の後は、困難を越える力は外の条件より心の持ち方にあり、強い意志とはしなやかな粘り強さだと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

今さんの気持ちだけを場面ごとに聞くと「がんばった」で終わりがちです。問いかけた外国人選手に目を向けると、他者の言葉が自分の意志に火をつける仕組みが、生徒に見えてきます。
4コマで見る「好きなの?」

「環境が悪いから」は、やめる理由にしやすい言葉です。でも、だれかの問いで自分の「好き」を思い出すと、できる方法をさがし始めます。今さんの転機を、部活の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「環境のせい」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に強い意志の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「相撲を世界に」【希望と勇気、克己と強い意志】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 問いかけた外国人選手の一言に注目する
- 困難を越える力は環境より心の持ち方
- 強い意志は頑固さでなく、しなやかさ
『相撲を世界に』のよくある質問
Q. 『相撲を世界に』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「希望と勇気、克己と強い意志」です。
Q. 『相撲を世界に』のあらすじは?
A. 不便な環境で相撲を続けた今さんは、大学で世界大会二連覇を果たします。卒業後に一度諦めかけますが、外国人選手の「相撲は好きか」という問いで自分の気持ちを見つめ直し、再び相撲を続ける決意をします。
Q. 『相撲を世界に』の授業のねらいは?
A. 続けられないのは環境のせいという考えから、困難を越える力は心の持ち方にあるという考えへ深めることです。授業の前は「環境がよくないと続けられない」という考えです。授業の後は、困難を越える力は外の条件より心の持ち方にあり、強い意志とはしなやかな粘り強さだと気づくことがゴールです。
Q. 『相撲を世界に』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「外国人選手のたった一言は、なぜ今さんに届いたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。今さんの気持ちだけを場面ごとに聞くと「がんばった」で終わりがちです。問いかけた外国人選手に目を向けると、他者の言葉が自分の意志に火をつける仕組みが、生徒に見えてきます。
Q. 『相撲を世界に』の板書計画は?
A. 板書は、左に「環境のせい」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に強い意志の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












