「命は大切」と子どもはすぐに答えるけれど、そこから深まらない。そんななやみはありませんか。この記事では、「ぼく」があの日を思い出す前と後のちがいに注目して、命の大切さを考える授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『あの日のこと』(小学3年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:「ぼく」はたけしと、あぶない近道を通ろうとします。そのとき、小学校に上がる前、道路に飛び出して車にひかれそうになったあの日を思い出します。母のさけびや涙を思い出した「ぼく」は、いつもの道から行こうと伝えます。
- ねらい:命は大切=あぶないからよける → 命は自分ひとりのものではない。自分の命を心配してくれる人がいるから、命を大切にする
- おすすめの発問:思い出す前と後で、近道はどう見えた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
あの日のことのあらすじ(どんなお話?)

「ぼく」はたけしと、あぶない近道を通ろうとします。そのとき、小学校に上がる前、道路に飛び出して車にひかれそうになったあの日を思い出します。母のさけびや涙を思い出した「ぼく」は、いつもの道から行こうと伝えます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、命を大切にするとは「あぶないことをよける」ことだと考えがちです。授業の後は、命は自分ひとりのものではないという感覚に、自分から近づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「あぶないからやめよう」という安全の話になりがちです。思い出す前と後をくらべると、心配してくれる人がいるから命は大切なのだと、子どもが気づきはじめます。
4コマで見る「高い木」

命は大切と知っていても、楽しいときにはわすれがちです。心配してくれる人の顔を思いうかべると、見え方が変わります。お話の近道を、放課後の木のぼりに置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「命は大切」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に命の大切さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。45分の流れはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 3年『あの日のこと』【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- あの日を思い出す前と後をくらべる
- 命は、自分ひとりのものではない
- 安全指導で終わらせず、心に目を向ける
『あの日のこと』のよくある質問
Q. 『あの日のこと』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学3年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『あの日のこと』のあらすじは?
A. 「ぼく」はたけしと、あぶない近道を通ろうとします。そのとき、小学校に上がる前、道路に飛び出して車にひかれそうになったあの日を思い出します。母のさけびや涙を思い出した「ぼく」は、いつもの道から行こうと伝えます。
Q. 『あの日のこと』の授業のねらいは?
A. 命は大切=あぶないからよけるという考えから、命は自分ひとりのものではないという考えへ深めることです。授業の前は、命を大切にするとは「あぶないことをよける」ことだと考えがちです。授業の後は、命は自分ひとりのものではないという感覚に、自分から近づけることがゴールです。
Q. 『あの日のこと』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「思い出す前と後で、近道はどう見えた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「あぶないからやめよう」という安全の話になりがちです。思い出す前と後をくらべると、心配してくれる人がいるから命は大切なのだと、子どもが気づきはじめます。
Q. 『あの日のこと』の板書計画は?
A. 板書は、左に「命は大切」などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に命の大切さをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。45分の流れはnoteで紹介しています。












