偉人の伝記が「すごい人の成功物語」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「未来への」ということばを手がかりに、ルースの選択と授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『未来への裁判』(小学6年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:ルースは「女性だから」という理由で何度も道をふさがれてきました。ある日、独身の男性が母の介護費用の支援を受けられない判決を知り、その裁判をたたかいます。子供たちの可能性をうばってはいけないとうったえ、法律の差別を認めさせました。
- ねらい:差別は差別される人の問題 → 差別は決めつけでみんなが苦しむ問題。「〇〇だから」の決めつけは、男女どちらも、未来の子どもも苦しめる
- おすすめの発問:この裁判は、なぜ「未来への」裁判なのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
未来への裁判のあらすじ(どんなお話?)

ルースは「女性だから」という理由で何度も道をふさがれてきました。ある日、独身の男性が母の介護費用の支援を受けられない判決を知り、その裁判をたたかいます。子供たちの可能性をうばってはいけないとうったえ、法律の差別を認めさせました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「差別はされた人がかわいそう」という理解になりがちです。授業の後は、決めつけがある限りだれもが苦しむかもしれない、社会全体の問題だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、ルースの気持ちをなぞって終わりがちです。題名の「未来への」に目を向けると、自分のためではなく、これからの人のためにたたかった意味が見えてきます。
4コマで見る「だれが決めた?」

「女子だから」「男子だから」の決めつけは、身近な係決めにもかくれています。決めつけに気づいてやめると、だれもが自分の可能性を広げられます。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年『未来への裁判』【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「未来への」が授業のカギ
- 差別は、される人だけでなくみんなの問題
- 身の回りの「〇〇だから」に目を向ける
『未来への裁判』のよくある質問
Q. 『未来への裁判』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『未来への裁判』のあらすじは?
A. ルースは「女性だから」という理由で何度も道をふさがれてきました。ある日、独身の男性が母の介護費用の支援を受けられない判決を知り、その裁判をたたかいます。子供たちの可能性をうばってはいけないとうったえ、法律の差別を認めさせました。
Q. 『未来への裁判』の授業のねらいは?
A. 差別は差別される人の問題という考えから、差別は決めつけでみんなが苦しむ問題という考えへ深めることです。授業の前は「差別はされた人がかわいそう」という理解になりがちです。授業の後は、決めつけがある限りだれもが苦しむかもしれない、社会全体の問題だと気づくことがゴールです。
Q. 『未来への裁判』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「この裁判は、なぜ「未来への」裁判なのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、ルースの気持ちをなぞって終わりがちです。題名の「未来への」に目を向けると、自分のためではなく、これからの人のためにたたかった意味が見えてきます。
Q. 『未来への裁判』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に公正・公平の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












