規則の尊重の授業で「お父さんはどうすればよかった?」と聞き、正しい答えで終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、そんなよくある失敗から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ここを走れば』(小学6年・道徳/規則の尊重)
- あらすじ:お父さんは、おじいちゃんのもとへ急いでいます。「ここを走れば間に合う」けれど、その道を行けばきまりを破ることになります。お父さんは迷って判断を下しますが、最期には間に合いませんでした。そのすべてを「ぼく」は見ていました。
- ねらい:きまり=守るのが正しいもの → きまりは みんなの納得の上に成り立つ。守れない気持ちにも理由がある。だからこそ、きまりの意味を考える
- おすすめの発問:「知っている」のに「できない」のはなぜ?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ここを走ればのあらすじ(どんなお話?)

お父さんは、おじいちゃんのもとへ急いでいます。「ここを走れば間に合う」けれど、その道を行けばきまりを破ることになります。お父さんは迷って判断を下しますが、最期には間に合いませんでした。そのすべてを「ぼく」は見ていました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「きまりは守るのが正しい」と知識で答えがちです。授業の後は、きまりがみんなの安心・安全と納得の上に成り立ち、守れない気持ちにも理由があると、自分の言葉で気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

「どうすればよかった?」や場面ごとの気持ちを聞くと、「きまりは守るべき」で終わりがちです。知っているのにできないのはなぜかを問うと、守る心と守れない心の両方を考えはじめます。
4コマで見る「赤信号の朝」

きまりを知っていても、急いでいるときは守れない気持ちになることがあります。その気持ちも認めたうえで、きまりがだれのためにあるのかを考えたいですね。お父さんの迷いを、登校中の信号の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央にお父さんの心と中心発問での話し合い、右にきまりの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年「ここを走れば」【規則の尊重】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「どうすればよかった?」は、よくある失敗
- きまりは、みんなの納得の上に成り立つ
- 守れない心にも目を向けて問う
『ここを走れば』のよくある質問
Q. 『ここを走れば』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「規則の尊重」です。
Q. 『ここを走れば』のあらすじは?
A. お父さんは、おじいちゃんのもとへ急いでいます。「ここを走れば間に合う」けれど、その道を行けばきまりを破ることになります。お父さんは迷って判断を下しますが、最期には間に合いませんでした。そのすべてを「ぼく」は見ていました。
Q. 『ここを走れば』の授業のねらいは?
A. きまり=守るのが正しいものという考えから、きまりは みんなの納得の上に成り立つという考えへ深めることです。授業の前は「きまりは守るのが正しい」と知識で答えがちです。授業の後は、きまりがみんなの安心・安全と納得の上に成り立ち、守れない気持ちにも理由があると、自分の言葉で気づけることがゴールです。
Q. 『ここを走れば』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「知っている」のに「できない」のはなぜ?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。「どうすればよかった?」や場面ごとの気持ちを聞くと、「きまりは守るべき」で終わりがちです。知っているのにできないのはなぜかを問うと、守る心と守れない心の両方を考えはじめます。
Q. 『ここを走れば』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央にお父さんの心と中心発問での話し合い、右にきまりの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書はnoteで紹介しています。












