「夜の果物屋」が「おばさんはやさしい」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな「明かりをつけた店主」に目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『夜の果物屋』(中学2年・道徳/思いやり、感謝)
- あらすじ:合唱コンクールの練習で帰りが遅い少女は、遅くまでともる果物屋の明かりに守られて帰ります。ある日曜日、店の奥から課題曲のハミングが聞こえます。おばさんは、店主が少女のために明かりをつけ、歌声を合図に店を閉めていたと語ります。
- ねらい:感謝=親切へのお礼 → 感謝は見えない善意に応えたい心。知らずに受けていた善意に気づくと、応えたい気持ちが生まれる
- おすすめの発問:明かりをつけた店主は、何を思っていたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
夜の果物屋のあらすじ(どんなお話?)

合唱コンクールの練習で帰りが遅い少女は、遅くまでともる果物屋の明かりに守られて帰ります。ある日曜日、店の奥から課題曲のハミングが聞こえます。おばさんは、店主が少女のために明かりをつけ、歌声を合図に店を閉めていたと語ります。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、感謝を「ありがとう」と言うことだと考えがちです。授業の後は、自分を支えている見えない善意に気づき、それに応えようとする心まで感謝を深めることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、少女の気持ちだけで終わりがちです。話にほとんど出てこない店主に目を向けると、見返りを求めない善意と、それが届く温かさが見えてきます。
4コマで見る「開いている部室」

当たり前だと思っていることの陰に、だれかの心づかいがあることがあります。見えない支えに気づき、感謝が生まれる場面にしました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に明かりを「温かい」と感じていた少女の思い、中央に理由を知る前から温かさが届いていたわけの話し合い、右に善意と感謝のとらえ直しを置きます。全体の流れはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「夜の果物屋」【思いやり、感謝】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 話の陰にいる店主の思いに目を向ける
- 感謝を求めない善意は、言葉より先に届く
- 見えない善意に応えたいという感謝
『夜の果物屋』のよくある質問
Q. 『夜の果物屋』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「思いやり、感謝」です。
Q. 『夜の果物屋』のあらすじは?
A. 合唱コンクールの練習で帰りが遅い少女は、遅くまでともる果物屋の明かりに守られて帰ります。ある日曜日、店の奥から課題曲のハミングが聞こえます。おばさんは、店主が少女のために明かりをつけ、歌声を合図に店を閉めていたと語ります。
Q. 『夜の果物屋』の授業のねらいは?
A. 感謝=親切へのお礼という考えから、感謝は見えない善意に応えたい心という考えへ深めることです。授業の前は、感謝を「ありがとう」と言うことだと考えがちです。授業の後は、自分を支えている見えない善意に気づき、それに応えようとする心まで感謝を深めることがゴールです。
Q. 『夜の果物屋』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「明かりをつけた店主は、何を思っていたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、少女の気持ちだけで終わりがちです。話にほとんど出てこない店主に目を向けると、見返りを求めない善意と、それが届く温かさが見えてきます。
Q. 『夜の果物屋』の板書計画は?
A. 板書は、左に明かりを「温かい」と感じていた少女の思い、中央に理由を知る前から温かさが届いていたわけの話し合い、右に善意と感謝のとらえ直しを置きます。全体の流れはnoteで紹介しています。












