伝統の授業が「古いものを大切に」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、落語を「昔のまま守ること」と「工夫して変えること」の二つをくらべる切り口で、桂米朝さんの生き方と授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『“庶民の笑い”を絶やさない』(中学1年・道徳/我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度)
- あらすじ:一度は「滅んだ」とまで言われた上方落語。米朝さんは引退した噺家や寄席を聴いた人を訪ね、古文書も調べて演目を掘り起こしました。さらに時流に合った工夫を重ね、およそ百八十の演目を復活・発展させました。
- ねらい:伝統=昔のまま残すこと → 価値を知り、今に通じる形で生かすこと。守ることと変えることは、対立せずに同居している
- おすすめの発問:昔のままの落語と工夫した落語、伝統はどっち?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
“庶民の笑い”を絶やさないのあらすじ(どんなお話?)

一度は「滅んだ」とまで言われた上方落語。米朝さんは引退した噺家や寄席を聴いた人を訪ね、古文書も調べて演目を掘り起こしました。さらに時流に合った工夫を重ね、およそ百八十の演目を復活・発展させました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「伝統なら変えないほうがいい」と考える生徒が多いはずです。授業の後は、価値を理解したうえで、次の時代に通じるよう生かし続けることが継承だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、米朝さんの苦労をなぞるだけになりがちです。「そのまま」と「工夫」をくらべると、守ることと変えることの関係に目が向き、継承の意味を考えられます。
4コマで見る「町の盆おどり」

「そのまま守るか、変えるか」で迷う場面は、地域の行事でも起こります。大事なところを知ったうえで工夫すると、受け継ぐ人がふえていく流れを4コマにしました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「伝統とは」についてのはじめの考え、中央に中心発問での話し合い、右に継承の意味のとらえ直しを置きます。全体の流れと発問の順番は note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「“庶民の笑い”を絶やさない」【我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 米朝さんは演目を地道に掘り起こした
- 守ることと変えることをくらべて考える
- 価値を知って今に生かすことが継承
『“庶民の笑い”を絶やさない』のよくある質問
Q. 『“庶民の笑い”を絶やさない』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「我が国の伝統と文化の尊重、国を愛する態度」です。
Q. 『“庶民の笑い”を絶やさない』のあらすじは?
A. 一度は「滅んだ」とまで言われた上方落語。米朝さんは引退した噺家や寄席を聴いた人を訪ね、古文書も調べて演目を掘り起こしました。さらに時流に合った工夫を重ね、およそ百八十の演目を復活・発展させました。
Q. 『“庶民の笑い”を絶やさない』の授業のねらいは?
A. 伝統=昔のまま残すことという考えから、価値を知り、今に通じる形で生かすことという考えへ深めることです。授業の前は「伝統なら変えないほうがいい」と考える生徒が多いはずです。授業の後は、価値を理解したうえで、次の時代に通じるよう生かし続けることが継承だと気づくことがゴールです。
Q. 『“庶民の笑い”を絶やさない』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「昔のままの落語と工夫した落語、伝統はどっち?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、米朝さんの苦労をなぞるだけになりがちです。「そのまま」と「工夫」をくらべると、守ることと変えることの関係に目が向き、継承の意味を考えられます。
Q. 『“庶民の笑い”を絶やさない』の板書計画は?
A. 板書は、左に「伝統とは」についてのはじめの考え、中央に中心発問での話し合い、右に継承の意味のとらえ直しを置きます。全体の流れと発問の順番は note でくわしく紹介しています。












