完成を見られなかった人の夢は、かなったと言えるのでしょうか。この記事では、題名の「つなぐ」ということばを読み解く切り口で、名古屋城本丸御殿の復元に人生をかけた夢童さんの教材と、授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『「夢」をつなぐ』(中学1年・道徳/郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度)
- あらすじ:戦争で焼け、石ころだらけの空き地になっていた名古屋城本丸御殿。夢童さんは、そこで暮らした春姫に心を動かされ、復元を人生の「夢」とします。御殿は二〇一八年に完成しましたが、夢童さんはその三年前に亡くなっていました。
- ねらい:郷土愛=生まれた土地が好き → 先人の思いを受け取り次へ手渡すこと。夢は一人の完成で終わらず、受け継ぐ人たちの中で実現していく
- おすすめの発問:題名の「つなぐ」はだれからだれへ?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
「夢」をつなぐのあらすじ(どんなお話?)

戦争で焼け、石ころだらけの空き地になっていた名古屋城本丸御殿。夢童さんは、そこで暮らした春姫に心を動かされ、復元を人生の「夢」とします。御殿は二〇一八年に完成しましたが、夢童さんはその三年前に亡くなっていました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、郷土を愛することを「地元が好き」という気持ちで考えがちです。授業の後は、先人が残したものを守り、次の世代へ受け渡す行動として郷土愛をとらえ直すことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

気持ちを聞くと、「見られなくて残念」で止まりがちです。題名の「つなぐ」に注目すると、春姫、夢童さん、市民や職人、そして次の世代へと続く流れが見え、郷土愛の意味を考えられます。
4コマで見る「町の花だん」

地域の小さな風景も、だれかの思いが受け継がれて残っています。始めた人の思いを知り、その続きを引き受ける人がふえていく流れを4コマにしました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に郷土への今の思い、中央に中心発問で話し合う「夢は実現したといえるか」、右に「受け継ぐ」という郷土愛のとらえ直しを置きます。板書の全体と発問の順番は note で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「「夢」をつなぐ」【郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 完成を見られなかった夢童さんに注目
- 題名の「つなぐ」から思いの流れを見る
- 郷土愛は受け取って手渡す行動
『「夢」をつなぐ』のよくある質問
Q. 『「夢」をつなぐ』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「郷土の伝統と文化の尊重、郷土を愛する態度」です。
Q. 『「夢」をつなぐ』のあらすじは?
A. 戦争で焼け、石ころだらけの空き地になっていた名古屋城本丸御殿。夢童さんは、そこで暮らした春姫に心を動かされ、復元を人生の「夢」とします。御殿は二〇一八年に完成しましたが、夢童さんはその三年前に亡くなっていました。
Q. 『「夢」をつなぐ』の授業のねらいは?
A. 郷土愛=生まれた土地が好きという考えから、先人の思いを受け取り次へ手渡すことという考えへ深めることです。授業の前は、郷土を愛することを「地元が好き」という気持ちで考えがちです。授業の後は、先人が残したものを守り、次の世代へ受け渡す行動として郷土愛をとらえ直すことがゴールです。
Q. 『「夢」をつなぐ』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「題名の「つなぐ」はだれからだれへ?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。気持ちを聞くと、「見られなくて残念」で止まりがちです。題名の「つなぐ」に注目すると、春姫、夢童さん、市民や職人、そして次の世代へと続く流れが見え、郷土愛の意味を考えられます。
Q. 『「夢」をつなぐ』の板書計画は?
A. 板書は、左に郷土への今の思い、中央に中心発問で話し合う「夢は実現したといえるか」、右に「受け継ぐ」という郷土愛のとらえ直しを置きます。板書の全体と発問の順番は note で紹介しています。












