「傘の下」が「勝手に持っていくのはだめ」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、つい見落とされがちな「女性」の後ろ姿に目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『傘の下』(中学2年・道徳/遵法精神、公徳心)
- あらすじ:雨の日、「僕」は置き忘れの傘を小さな言い訳とともに手にします。そこへ傘を差さずに雨の中を駆けていく女性の後ろ姿。その姿が頭を離れず、「僕」は五日後に傘を返しに行きます。
- ねらい:きまり=ばれなければいい → ゆるみの向こうに困る誰かがいる。「これくらい」の向こうの人を思うことが、公徳心になる
- おすすめの発問:雨の中の女性にとって、あの傘は何だったのだろう?
- 板書:左「ゆるみの向こう」・中央「これくらい⇔困る人」・右「公徳心と自他の権利」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
傘の下のあらすじ(どんなお話?)

雨の日、「僕」は置き忘れの傘を小さな言い訳とともに手にします。そこへ傘を差さずに雨の中を駆けていく女性の後ろ姿。その姿が頭を離れず、「僕」は五日後に傘を返しに行きます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「ばれなければいい」という考えも出がちです。授業の後は、小さなゆるみの向こうに困る人がいて、その人の権利があると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「僕」の反省を追うだけになりがちです。女性の側から見ると、きまりの向こうにいる人の存在と、その人の権利が見えてきます。
4コマで見る「一冊の辞書」

「これくらい」の小さなゆるみは、教室にもあります。その向こうで困っている人に目が向くと、きまりは自分から守るものに変わります。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に中心発問、中央に「これくらいならいいか」とその向こうで困る人を対比、右に公徳心と自他の権利をまとめます。発問の順番や終末の書かせ方はnoteでくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「傘の下」【遵法精神、公徳心】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 公徳心は小さな「これくらい」から崩れる
- 傘の向こうの女性に目を向けて問う
- きまりは自分と相手の権利を守るもの
『傘の下』のよくある質問
Q. 『傘の下』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「遵法精神、公徳心」です。
Q. 『傘の下』のあらすじは?
A. 雨の日、「僕」は置き忘れの傘を小さな言い訳とともに手にします。そこへ傘を差さずに雨の中を駆けていく女性の後ろ姿。その姿が頭を離れず、「僕」は五日後に傘を返しに行きます。
Q. 『傘の下』の授業のねらいは?
A. きまり=ばれなければいいという考えから、ゆるみの向こうに困る誰かがいるという考えへ深めることです。授業の前は「ばれなければいい」という考えも出がちです。授業の後は、小さなゆるみの向こうに困る人がいて、その人の権利があると気づくことがゴールです。
Q. 『傘の下』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「雨の中の女性にとって、あの傘は何だったのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「僕」の反省を追うだけになりがちです。女性の側から見ると、きまりの向こうにいる人の存在と、その人の権利が見えてきます。
Q. 『傘の下』の板書計画は?
A. 板書は、左に中心発問、中央に「これくらいならいいか」とその向こうで困る人を対比、右に公徳心と自他の権利をまとめます。発問の順番や終末の書かせ方はnoteでくわしく紹介しています。












