公徳心の授業が、傘を持ち去った「僕」を責めて終わってしまう、という失敗はよくあります。この記事では、そのつまずきを手がかりに、お話の流れと授業のゴール、問いの立て方を図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『傘の下』(中学1年・道徳/遵法精神、公徳心)
- あらすじ:雨の日、病院に通う「僕」は、人目が少ないのを確かめ、傘立てから紺色の傘を持ち帰ります。晴れた日にこっそり返してほっとしますが、受付で聞き覚えのある声の女性が、その傘を平然と持ち去る姿を目にします。
- ねらい:きまり=見られているから守る → 公徳は住みよい社会をみんなで支える。誰も見ていなくても守る正しい道が、自分と人の暮らしを支える
- おすすめの発問:「これくらい」の心は、どこで生まれるのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
傘の下のあらすじ(どんなお話?)

雨の日、病院に通う「僕」は、人目が少ないのを確かめ、傘立てから紺色の傘を持ち帰ります。晴れた日にこっそり返してほっとしますが、受付で聞き覚えのある声の女性が、その傘を平然と持ち去る姿を目にします。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「バレなければいい」という見方です。授業の後は、公徳は社会の中で守るべき正しい道で、誰も見ていなくても守ることが住みよい社会を支えていると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞いて「僕」を責めるのが、よくある失敗です。「これくらい」という心のすき間を問うと、自分にもある弱さに気づき、公徳がなぜ社会に必要かを考えられます。
4コマで見る「置き傘」

「これくらいなら」と思う瞬間は、だれにでもあります。その先に困る人の顔が思い浮かぶと、誰も見ていなくても守りたい道が見えてきます。
板書計画は3つのエリア

左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。「使いたい気持ち」と「ためらう気持ち」を両端に置く板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「傘の下」【遵法精神、公徳心】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「僕が悪い」の断罪で終わらせない
- 「これくらい」の心のすき間を問う
- 公徳は住みよい社会をみんなで支える
『傘の下』のよくある質問
Q. 『傘の下』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「遵法精神、公徳心」です。
Q. 『傘の下』のあらすじは?
A. 雨の日、病院に通う「僕」は、人目が少ないのを確かめ、傘立てから紺色の傘を持ち帰ります。晴れた日にこっそり返してほっとしますが、受付で聞き覚えのある声の女性が、その傘を平然と持ち去る姿を目にします。
Q. 『傘の下』の授業のねらいは?
A. きまり=見られているから守るという考えから、公徳は住みよい社会をみんなで支えるという考えへ深めることです。授業の前は「バレなければいい」という見方です。授業の後は、公徳は社会の中で守るべき正しい道で、誰も見ていなくても守ることが住みよい社会を支えていると気づくことがゴールです。
Q. 『傘の下』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「これくらい」の心は、どこで生まれるのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞いて「僕」を責めるのが、よくある失敗です。「これくらい」という心のすき間を問うと、自分にもある弱さに気づき、公徳がなぜ社会に必要かを考えられます。
Q. 『傘の下』の板書計画は?
A. 左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。「使いたい気持ち」と「ためらう気持ち」を両端に置く板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












