「席を譲られて」が「あいさつをきちんと」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、婦人と高橋氏の二つの光景をくらべながら、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『席を譲られて』(中学2年・道徳/礼儀)
- あらすじ:電車で席を譲られた婦人は、顔を赤らめて逃げるように去り、青年の好意は宙に浮いてしまいます。語り手は、かつて見たドイツ文学者・高橋健二氏の姿を思い出します。高橋氏は深々と頭を下げて感謝し、降りるときにも、もう一度礼をしました。
- ねらい:礼儀=ていねいにふるまう → 礼儀は好意を受け取るときにも宿る。相手の好意を心を込めて受け取るとき、心が形になって礼儀は美しくなる
- おすすめの発問:婦人と高橋氏、受け取り方のちがいはどこから?
- 板書:左「なぜ美しいか」・中央「婦人⇔高橋氏」・右「心が形になる」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
席を譲られてのあらすじ(どんなお話?)

電車で席を譲られた婦人は、顔を赤らめて逃げるように去り、青年の好意は宙に浮いてしまいます。語り手は、かつて見たドイツ文学者・高橋健二氏の姿を思い出します。高橋氏は深々と頭を下げて感謝し、降りるときにも、もう一度礼をしました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、礼儀を「あいさつやおじぎの形」と考えがちです。授業の後は、礼儀は与える側だけでなく、好意を心を込めて受け取るときにも宿ると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、婦人を悪く言って終わりがちです。二人の受け取り方をくらべると、どちらが正しいかではなく、心が形になる礼儀の本質が見えてきます。
4コマで見る「ありがとうの形」

好意を受け取るのは、意外とむずかしいものです。照れて断ってしまったあと、受け取る礼儀に気づく場面にしました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「なぜ美しいと感じたのか」という課題、中央に逃げた婦人と深々と礼をした高橋氏の対比、右に「心が形になる」というキーワードを置きます。発問の流れはnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「席を譲られて」【礼儀】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 婦人と高橋氏、二つの受け取り方をくらべる
- 婦人を責めず、美しさの理由を問う
- 礼儀は、好意を受け取るときにも宿る
『席を譲られて』のよくある質問
Q. 『席を譲られて』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「礼儀」です。
Q. 『席を譲られて』のあらすじは?
A. 電車で席を譲られた婦人は、顔を赤らめて逃げるように去り、青年の好意は宙に浮いてしまいます。語り手は、かつて見たドイツ文学者・高橋健二氏の姿を思い出します。高橋氏は深々と頭を下げて感謝し、降りるときにも、もう一度礼をしました。
Q. 『席を譲られて』の授業のねらいは?
A. 礼儀=ていねいにふるまうという考えから、礼儀は好意を受け取るときにも宿るという考えへ深めることです。授業の前は、礼儀を「あいさつやおじぎの形」と考えがちです。授業の後は、礼儀は与える側だけでなく、好意を心を込めて受け取るときにも宿ると気づくことがゴールです。
Q. 『席を譲られて』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「婦人と高橋氏、受け取り方のちがいはどこから?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、婦人を悪く言って終わりがちです。二人の受け取り方をくらべると、どちらが正しいかではなく、心が形になる礼儀の本質が見えてきます。
Q. 『席を譲られて』の板書計画は?
A. 板書は、左に「なぜ美しいと感じたのか」という課題、中央に逃げた婦人と深々と礼をした高橋氏の対比、右に「心が形になる」というキーワードを置きます。発問の流れはnoteで紹介しています。












