「六千人の命のビザ」が偉人の美談で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、語り手である妻・幸子さんという、見落とされがちな人物に目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『六千人の命のビザ』(中学2年・道徳/国際理解、国際貢献)
- あらすじ:一九四〇年、リトアニアの日本領事館に、迫害を逃れた大勢のユダヤ人がビザを求めて押し寄せます。外務省の答えは「否」。杉原さんは家族と悩み抜いた末、自分の権限でビザを書き続け、約六千人の命を救いました。
- ねらい:国の命令は何より守るもの → 国の垣根を越えて人の命を思う。国の立場を越え、一人の人間として命を思う心が平和への一歩
- おすすめの発問:妻の幸子さんは、夫の決断をどう支えたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
六千人の命のビザのあらすじ(どんなお話?)

一九四〇年、リトアニアの日本領事館に、迫害を逃れた大勢のユダヤ人がビザを求めて押し寄せます。外務省の答えは「否」。杉原さんは家族と悩み抜いた末、自分の権限でビザを書き続け、約六千人の命を救いました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「命令を破ったけれど、えらい人」という美談の理解になりがちです。授業の後は、国の垣根を越えて人の命を思う心の大切さに気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと杉原さんの勇気をたたえて終わりがちです。語り手の幸子さんに目を向けると、決断の重さや、迷いの深さが見えてきます。
4コマで見る「ことばの壁」

国やことばのちがいを越えて、目の前の人を思う気持ちは教室にもあります。迷いを支えてくれる人がいると、一歩をふみ出せます。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「命令は守るもの」といういまの考え、中央に杉原さんと幸子さんの苦悩をめぐる話し合い、右に国の垣根を越える心のとらえ直しを置きます。全体はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「六千人の命のビザ」【国際理解、国際貢献】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 美談で終わらせず、決断までの苦悩を扱う
- 語り手・幸子さんの視点から問う
- 国の垣根を越えて人の命を思う心
『六千人の命のビザ』のよくある質問
Q. 『六千人の命のビザ』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「国際理解、国際貢献」です。
Q. 『六千人の命のビザ』のあらすじは?
A. 一九四〇年、リトアニアの日本領事館に、迫害を逃れた大勢のユダヤ人がビザを求めて押し寄せます。外務省の答えは「否」。杉原さんは家族と悩み抜いた末、自分の権限でビザを書き続け、約六千人の命を救いました。
Q. 『六千人の命のビザ』の授業のねらいは?
A. 国の命令は何より守るものという考えから、国の垣根を越えて人の命を思うという考えへ深めることです。授業の前は「命令を破ったけれど、えらい人」という美談の理解になりがちです。授業の後は、国の垣根を越えて人の命を思う心の大切さに気づくことがゴールです。
Q. 『六千人の命のビザ』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「妻の幸子さんは、夫の決断をどう支えたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと杉原さんの勇気をたたえて終わりがちです。語り手の幸子さんに目を向けると、決断の重さや、迷いの深さが見えてきます。
Q. 『六千人の命のビザ』の板書計画は?
A. 板書は、左に「命令は守るもの」といういまの考え、中央に杉原さんと幸子さんの苦悩をめぐる話し合い、右に国の垣根を越える心のとらえ直しを置きます。全体はnoteで紹介しています。












