震災の教材が「かわいそうな話」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな語り手の警察官「私」に注目する切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『語りかける目』(中学1年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:阪神・淡路大震災の夜、少女は母とともに家の下敷きになり、母は少女の手を放します。後日、警察官の「私」は、母の遺骨を「ナベ」に納めた少女の目が「生きていた」と感じ、心を打たれます。
- ねらい:命の大切さ=失うと悲しいこと → 命は受け継がれ生き続ける。限りある命だからこそ、受け取った命を生きることにかけがえのなさがある
- おすすめの発問:「私」は少女の目に、何を見たのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
語りかける目のあらすじ(どんなお話?)

阪神・淡路大震災の夜、少女は母とともに家の下敷きになり、母は少女の手を放します。後日、警察官の「私」は、母の遺骨を「ナベ」に納めた少女の目が「生きていた」と感じ、心を打たれます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「命を失うのはかわいそう」という受け止めです。授業の後は、悲しみを引き受けて生きようとする少女の姿から、命が命へ手渡されていくかけがえのなさに気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに少女の気持ちを聞くと、悲しみの確認だけで重く終わりがちです。外から少女を見つめる「私」の目線を借りると、一歩引いて、少女の目に宿る命の強さを読み取れます。
4コマで見る「つながる命」

命の授業は、身近な実感がないと「遠い話」になりがちです。自分の命も、だれかから受け取り、つながってきたものだと感じる場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

左に「かわいそう」という今の考え、中央に少女の目を問う中心発問、右に受け継がれる命のとらえ直しを置きます。重い教材だからこそ、板書の全体と扱い方は note の指導案でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「語りかける目」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 語り手の警察官「私」の目線から読む
- 「かわいそうな話」で終わらせない
- 命が命へ手渡されるかけがえのなさに気づかせる
『語りかける目』のよくある質問
Q. 『語りかける目』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『語りかける目』のあらすじは?
A. 阪神・淡路大震災の夜、少女は母とともに家の下敷きになり、母は少女の手を放します。後日、警察官の「私」は、母の遺骨を「ナベ」に納めた少女の目が「生きていた」と感じ、心を打たれます。
Q. 『語りかける目』の授業のねらいは?
A. 命の大切さ=失うと悲しいことという考えから、命は受け継がれ生き続けるという考えへ深めることです。授業の前は「命を失うのはかわいそう」という受け止めです。授業の後は、悲しみを引き受けて生きようとする少女の姿から、命が命へ手渡されていくかけがえのなさに気づくことがゴールです。
Q. 『語りかける目』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「私」は少女の目に、何を見たのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに少女の気持ちを聞くと、悲しみの確認だけで重く終わりがちです。外から少女を見つめる「私」の目線を借りると、一歩引いて、少女の目に宿る命の強さを読み取れます。
Q. 『語りかける目』の板書計画は?
A. 左に「かわいそう」という今の考え、中央に少女の目を問う中心発問、右に受け継がれる命のとらえ直しを置きます。重い教材だからこそ、板書の全体と扱い方は note の指導案でくわしく紹介しています。












