国際貢献の授業が「募金はよいこと」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、おじいさんの「オレの代わりに」ということばを読み解く切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『おじいさんの100ドル』(中学1年・道徳/国際理解、国際貢献)
- あらすじ:アフリカ派遣を前に募金活動をする筆者は、目標額に届かず不安な日々を送ります。先祖が奴隷としてアフリカから連れて来られたという清掃員のおじいさんは、再会の日、財布の100ドルをすべて募金箱に入れて去りました。
- ねらい:国際貢献=余裕のある人の施し → 国際貢献は同じ地球に生きる仲間の助け合い。遠い国の誰かを仲間と想像し、自分にできる形で手を差し伸べる
- おすすめの発問:「オレの代わりに」にこめた願いは何だろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
おじいさんの100ドルのあらすじ(どんなお話?)

アフリカ派遣を前に募金活動をする筆者は、目標額に届かず不安な日々を送ります。先祖が奴隷としてアフリカから連れて来られたという清掃員のおじいさんは、再会の日、財布の100ドルをすべて募金箱に入れて去りました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「募金は余裕のある人がするもの」という見方です。授業の後は、国際貢献とは同じ地球に生きる仲間として、自分にできる形で手を差し伸べることだと実感できることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、おじいさんをほめる感想に流れがちです。「オレの代わりに」の一言を読み解くと、自分は行けなくても託して支えるという、国際貢献のもう一つの形が見えてきます。
4コマで見る「募金箱の前で」

「余裕がないから」と思うと、助けることは遠い話になります。自分にできる形で託せると気づくと、遠い国の誰かとのつながりが身近になります。
板書計画は3つのエリア

左に「募金」についての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した国際貢献の考えを書きます。おじいさんの思いを多面的に整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「おじいさんの100ドル」【国際理解、国際貢献】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「募金はよいこと」で終わらせない
- 「オレの代わりに」の願いを読み解く
- 国際貢献は同じ地球の仲間との助け合い
『おじいさんの100ドル』のよくある質問
Q. 『おじいさんの100ドル』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「国際理解、国際貢献」です。
Q. 『おじいさんの100ドル』のあらすじは?
A. アフリカ派遣を前に募金活動をする筆者は、目標額に届かず不安な日々を送ります。先祖が奴隷としてアフリカから連れて来られたという清掃員のおじいさんは、再会の日、財布の100ドルをすべて募金箱に入れて去りました。
Q. 『おじいさんの100ドル』の授業のねらいは?
A. 国際貢献=余裕のある人の施しという考えから、国際貢献は同じ地球に生きる仲間の助け合いという考えへ深めることです。授業の前は「募金は余裕のある人がするもの」という見方です。授業の後は、国際貢献とは同じ地球に生きる仲間として、自分にできる形で手を差し伸べることだと実感できることがゴールです。
Q. 『おじいさんの100ドル』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「「オレの代わりに」にこめた願いは何だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、おじいさんをほめる感想に流れがちです。「オレの代わりに」の一言を読み解くと、自分は行けなくても託して支えるという、国際貢献のもう一つの形が見えてきます。
Q. 『おじいさんの100ドル』の板書計画は?
A. 左に「募金」についての今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した国際貢献の考えを書きます。おじいさんの思いを多面的に整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












