自然愛護の授業が「努力すれば夢はかなう」の話になってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「教えてくれた」ということばを読み解く切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『リンゴが教えてくれたこと』(中学2年・道徳/自然愛護)
- あらすじ:木村さんは、不可能とされたリンゴの無農薬・無肥料栽培に挑みます。何年も収穫がなく、枯れていく木に「生き続けてほしい」と語りかけるほど追い詰められます。十一年目、畑一面に花が咲き、実らせているのは木自身だと気づきます。
- ねらい:自然愛護=人間が守ってあげること → 自然に生かされる一員として謙虚に。人間は自然を支配する存在ではなく、木や虫や土とともに生かされている
- おすすめの発問:リンゴは木村さんに、何を教えたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
リンゴが教えてくれたことのあらすじ(どんなお話?)

木村さんは、不可能とされたリンゴの無農薬・無肥料栽培に挑みます。何年も収穫がなく、枯れていく木に「生き続けてほしい」と語りかけるほど追い詰められます。十一年目、畑一面に花が咲き、実らせているのは木自身だと気づきます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「自然は人間が守ってあげるもの」という考えです。授業の後は、努力の主語が自分から自然へ入れ替わった木村さんの姿から、人間も自然に生かされる一員だと気づくのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、苦労と成功の頑張り物語として読まれがちです。題名の「教えてくれた」の主語がリンゴであることに目を向けると、木村さんが自然から学んだ謙虚さが見えてきます。
4コマで見る「花だんの花」

自分が育てたと思うと、つい「自分の力」と考えがちです。土や虫など、支えてくれるものに目を向けると、自然とともに生かされている自分に気づけます。
板書計画は3つのエリア

左に「自然は人間が守るもの」という今の考え、中央に木村さんが実らせたのは自分ではないと言う理由を問う中心発問、右に「生かされている一員」というとらえ直しを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「リンゴが教えてくれたこと」【自然愛護】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「教えてくれた」を読み解く
- 努力の主語が自分から自然へ入れ替わる
- 人間は、自然に生かされている一員
『リンゴが教えてくれたこと』のよくある質問
Q. 『リンゴが教えてくれたこと』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「自然愛護」です。
Q. 『リンゴが教えてくれたこと』のあらすじは?
A. 木村さんは、不可能とされたリンゴの無農薬・無肥料栽培に挑みます。何年も収穫がなく、枯れていく木に「生き続けてほしい」と語りかけるほど追い詰められます。十一年目、畑一面に花が咲き、実らせているのは木自身だと気づきます。
Q. 『リンゴが教えてくれたこと』の授業のねらいは?
A. 自然愛護=人間が守ってあげることという考えから、自然に生かされる一員として謙虚にという考えへ深めることです。授業の前は「自然は人間が守ってあげるもの」という考えです。授業の後は、努力の主語が自分から自然へ入れ替わった木村さんの姿から、人間も自然に生かされる一員だと気づくのがゴールです。
Q. 『リンゴが教えてくれたこと』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「リンゴは木村さんに、何を教えたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、苦労と成功の頑張り物語として読まれがちです。題名の「教えてくれた」の主語がリンゴであることに目を向けると、木村さんが自然から学んだ謙虚さが見えてきます。
Q. 『リンゴが教えてくれたこと』の板書計画は?
A. 左に「自然は人間が守るもの」という今の考え、中央に木村さんが実らせたのは自分ではないと言う理由を問う中心発問、右に「生かされている一員」というとらえ直しを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。












