思いやりの授業が「目の前の人にやさしく」で終わってしまうことはありませんか。この記事では、題名の「世代をこえた」を手がかりに、五十年の寄付の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『世代をこえた思いやり』(小学5年・道徳/親切、思いやり)
- あらすじ:一九五六年、長崎県の警察に、名前をかくした三百円の寄付がとどきます。寄付は続き、友人のY子さん、そのむすめさんへと受けつがれました。五十年後に一応の卒業の手紙がとどいた後も、寄付の輪は広がっています。
- ねらい:思いやり=目の前の人にやさしく → 会ったことのない人を思って続ける。見返りがなくても、相手の立場を想像し、できることを続けていく
- おすすめの発問:思いやりは、どうして世代をこえられたのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
世代をこえた思いやりのあらすじ(どんなお話?)

一九五六年、長崎県の警察に、名前をかくした三百円の寄付がとどきます。寄付は続き、友人のY子さん、そのむすめさんへと受けつがれました。五十年後に一応の卒業の手紙がとどいた後も、寄付の輪は広がっています。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、思いやりは目の前の人へのやさしさだという考えです。授業の後は、会ったことのない相手を想像し、見返りなく続けることも思いやりだと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、えらいね、で終わりがちです。題名の「世代をこえた」に目を向けると、一人の小さな思いやりが人から人へ受けつがれる理由を、子どもが考えはじめます。
4コマで見る「ろう下の花びん」

だれにも知られなくても続ける思いやりがあります。それを見た人が受けつぐと、思いやりは世代をこえていきます。題名の「世代をこえた」を、学校の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやりの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 5年『世代をこえた思いやり』【親切、思いやり】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 題名の「世代をこえた」が、読み解きのカギ
- 見返りのない思いやりを、なぜ続けられたか
- 一人の思いやりが、人から人へつながる
『世代をこえた思いやり』のよくある質問
Q. 『世代をこえた思いやり』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学5年の道徳の教材で、内容項目は「親切、思いやり」です。
Q. 『世代をこえた思いやり』のあらすじは?
A. 一九五六年、長崎県の警察に、名前をかくした三百円の寄付がとどきます。寄付は続き、友人のY子さん、そのむすめさんへと受けつがれました。五十年後に一応の卒業の手紙がとどいた後も、寄付の輪は広がっています。
Q. 『世代をこえた思いやり』の授業のねらいは?
A. 思いやり=目の前の人にやさしくという考えから、会ったことのない人を思って続けるという考えへ深めることです。授業の前は、思いやりは目の前の人へのやさしさだという考えです。授業の後は、会ったことのない相手を想像し、見返りなく続けることも思いやりだと気づくことがゴールです。
Q. 『世代をこえた思いやり』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「思いやりは、どうして世代をこえられたのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、えらいね、で終わりがちです。題名の「世代をこえた」に目を向けると、一人の小さな思いやりが人から人へ受けつがれる理由を、子どもが考えはじめます。
Q. 『世代をこえた思いやり』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に思いやりの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












