トラブルを扱う授業が「どちらが悪いか」の裁きになってしまう、となやんでいませんか。この記事では、二人の間に立つエレナに目を向ける切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『二人の言い分』(中学1年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:エレナは、隣のクラスのリョウマとハルトがもめていることを知ります。リョウマは無視されていると訴え、ハルトは先にSNSで傷つけられたと言い返します。いじめの定義を前に、二人は自分の言動を見つめ直し始めます。
- ねらい:わかり合う=正しい方を決める → 相手の痛みを想像し合うこと。相手の言い分を最後まで聞き、自分の言動も省みる
- おすすめの発問:もめる二人の間で、エレナは何に気づいた?
- 板書:左「リョウマの言い分」・中央「中心発問で深める」・右「ハルトの言い分」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
二人の言い分のあらすじ(どんなお話?)

エレナは、隣のクラスのリョウマとハルトがもめていることを知ります。リョウマは無視されていると訴え、ハルトは先にSNSで傷つけられたと言い返します。いじめの定義を前に、二人は自分の言動を見つめ直し始めます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「悪いのは相手」と、どちらが正しいかで考える見方です。授業の後は、相互理解とは相手の痛みを想像し合い、自分の言動も見つめることだと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

当事者の気持ちだけを追うと、加害者さがしになりがちです。間に立つエレナの目で見ると、二人の訴えが対になっていることや、自分を省みる大切さが見えてきます。
4コマで見る「グループ発表」

どちらも「自分が被害者」と感じていると、話はこじれます。最後まで言い分を聞く人がいると、相手の痛みが見え、自分のふるまいにも目が向きます。
板書計画は3つのエリア

左にリョウマの言い分、右にハルトの言い分を対にならべ、中央で中心発問を考えます。二人の訴えが対称になっていることを見える化する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「二人の言い分」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「どちらが悪いか」の裁きで終わらせない
- 間に立つエレナの目から問う
- 相手の痛みを想像し合うのが相互理解
『二人の言い分』のよくある質問
Q. 『二人の言い分』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『二人の言い分』のあらすじは?
A. エレナは、隣のクラスのリョウマとハルトがもめていることを知ります。リョウマは無視されていると訴え、ハルトは先にSNSで傷つけられたと言い返します。いじめの定義を前に、二人は自分の言動を見つめ直し始めます。
Q. 『二人の言い分』の授業のねらいは?
A. わかり合う=正しい方を決めるという考えから、相手の痛みを想像し合うことという考えへ深めることです。授業の前は「悪いのは相手」と、どちらが正しいかで考える見方です。授業の後は、相互理解とは相手の痛みを想像し合い、自分の言動も見つめることだと気づくことがゴールです。
Q. 『二人の言い分』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もめる二人の間で、エレナは何に気づいた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。当事者の気持ちだけを追うと、加害者さがしになりがちです。間に立つエレナの目で見ると、二人の訴えが対になっていることや、自分を省みる大切さが見えてきます。
Q. 『二人の言い分』の板書計画は?
A. 左にリョウマの言い分、右にハルトの言い分を対にならべ、中央で中心発問を考えます。二人の訴えが対称になっていることを見える化する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












