自律の授業が「自分で決めたことを守ろう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、「揺れたら失敗」というよくある思いこみから、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『五月の風―カナ―』(中学2年・道徳/自主、自律、自由と責任)
- あらすじ:スマホを持たないカナだけが、待ち合わせ場所の変更に気づけず、一時間も待ちぼうけをしてしまいます。高校生まで我慢すると自分で決めたカナですが、疎外感から一人で涙をこぼします。翌朝、カナは勇気を出してミカに声をかけます。
- ねらい:自分の意志=決めたら揺れないこと → 揺れても自分で選び直せること。心の弱さを認めたうえで、自分の意志を確かめ直して貫く
- おすすめの発問:決めたのに揺れたら、それは失敗なのか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
五月の風―カナ―のあらすじ(どんなお話?)

スマホを持たないカナだけが、待ち合わせ場所の変更に気づけず、一時間も待ちぼうけをしてしまいます。高校生まで我慢すると自分で決めたカナですが、疎外感から一人で涙をこぼします。翌朝、カナは勇気を出してミカに声をかけます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「意志が強い人は揺れない」という考えです。授業の後は、揺れることと意志を貫くことは両立し、弱さを認めたうえで自分で選び直すことこそ意志を貫くことだと気づくのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、つらさへの共感か「我慢はえらい」で終わりがちです。「揺れたら失敗」という思いこみを問うと、弱さを認めて選び直すことこそ自律だと見えてきます。
4コマで見る「ゲームの約束」

自分で決めたのに心が揺れると、「やっぱりだめだ」と思いがちです。揺れを認めたうえで、もう一度自分で選び直すことが、自分の意志で生きる力になります。
板書計画は3つのエリア

左に「意志が強い人は揺れない」という今の考え、中央にカナの心が揺れ涙をこぼした理由を問う中心発問、右に「揺れても選び直す」自律のとらえ直しを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「五月の風―カナ―」【自主、自律、自由と責任】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「揺れたら失敗」という思いこみから考える
- 揺れることと意志を貫くことは両立する
- 弱さを認め、自分で選び直すのが自律
『五月の風―カナ―』のよくある質問
Q. 『五月の風―カナ―』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「自主、自律、自由と責任」です。
Q. 『五月の風―カナ―』のあらすじは?
A. スマホを持たないカナだけが、待ち合わせ場所の変更に気づけず、一時間も待ちぼうけをしてしまいます。高校生まで我慢すると自分で決めたカナですが、疎外感から一人で涙をこぼします。翌朝、カナは勇気を出してミカに声をかけます。
Q. 『五月の風―カナ―』の授業のねらいは?
A. 自分の意志=決めたら揺れないことという考えから、揺れても自分で選び直せることという考えへ深めることです。授業の前は「意志が強い人は揺れない」という考えです。授業の後は、揺れることと意志を貫くことは両立し、弱さを認めたうえで自分で選び直すことこそ意志を貫くことだと気づくのがゴールです。
Q. 『五月の風―カナ―』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「決めたのに揺れたら、それは失敗なのか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、つらさへの共感か「我慢はえらい」で終わりがちです。「揺れたら失敗」という思いこみを問うと、弱さを認めて選び直すことこそ自律だと見えてきます。
Q. 『五月の風―カナ―』の板書計画は?
A. 左に「意志が強い人は揺れない」という今の考え、中央にカナの心が揺れ涙をこぼした理由を問う中心発問、右に「揺れても選び直す」自律のとらえ直しを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。












