公平の授業が「みんな同じにしよう」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、二つの事例をくらべる切り口で、教材の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『どうして?』(中学1年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:事例①では、コンサート会場で車椅子の人が先に入場する様子を見て、Aさんが「それが公平だ」と語ります。事例②では、字がきれいな人に全部書かせる提案に、Bさんが「不公平ではないか」と異議を唱えます。同じ配慮なのに判断が分かれる教材です。
- ねらい:公平=みんな同じにすること → 公平はだれもが納得できる分け方。利益や負担を、だれもが納得できる決め方で分け合うこと
- おすすめの発問:車椅子の例と新聞の例、何が分かれ目だろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
どうして?のあらすじ(どんなお話?)

事例①では、コンサート会場で車椅子の人が先に入場する様子を見て、Aさんが「それが公平だ」と語ります。事例②では、字がきれいな人に全部書かせる提案に、Bさんが「不公平ではないか」と異議を唱えます。同じ配慮なのに判断が分かれる教材です。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「公平=みんな同じ」という見方です。授業の後は、だれかが不当に得をしたり苦しんだりしないよう、納得できる決め方で利益や負担を分け合うのが公平だとつかめることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

登場人物の気持ちを一人ずつ聞くと、どちらが正しいかの判定になりがちです。二つの事例をならべて分かれ目を問うと、公平を判断する自分の「ものさし」を言葉にできます。
4コマで見る「掃除当番」

「得意だから」と任せることは、配慮にも負担の押しつけにもなります。本人が納得しているかを問うと、学級の決め方を見直すきっかけになります。
板書計画は3つのエリア

左に公平についての今の考え、中央に二つの事例をくらべた話し合い、右に公平を分ける基準を書きます。生徒から出た観点を整理していく板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「どうして?」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「みんな同じ」が公平、で終わらせない
- 二つの事例をくらべて分かれ目を問う
- 公平は、だれもが納得できる分け方のこと
『どうして?』のよくある質問
Q. 『どうして?』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『どうして?』のあらすじは?
A. 事例①では、コンサート会場で車椅子の人が先に入場する様子を見て、Aさんが「それが公平だ」と語ります。事例②では、字がきれいな人に全部書かせる提案に、Bさんが「不公平ではないか」と異議を唱えます。同じ配慮なのに判断が分かれる教材です。
Q. 『どうして?』の授業のねらいは?
A. 公平=みんな同じにすることという考えから、公平はだれもが納得できる分け方という考えへ深めることです。授業の前は「公平=みんな同じ」という見方です。授業の後は、だれかが不当に得をしたり苦しんだりしないよう、納得できる決め方で利益や負担を分け合うのが公平だとつかめることがゴールです。
Q. 『どうして?』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「車椅子の例と新聞の例、何が分かれ目だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。登場人物の気持ちを一人ずつ聞くと、どちらが正しいかの判定になりがちです。二つの事例をならべて分かれ目を問うと、公平を判断する自分の「ものさし」を言葉にできます。
Q. 『どうして?』の板書計画は?
A. 左に公平についての今の考え、中央に二つの事例をくらべた話し合い、右に公平を分ける基準を書きます。生徒から出た観点を整理していく板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












