偉人の教材が「すごい発明家」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、失敗の後と成功の後をくらべる切り口で、正博さんの歩みと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『紀州のエジソン』(中学3年・道徳/真理の探究、創造)
- あらすじ:八歳で家を失った正博さんは、自ら図面をかいて家を建て、がれきの敷地を畑に変えます。会社を作って手袋編機に挑みますが、故障続きで「つぶれる」とうわさされます。完成させた後も、すぐ次の発明に向かいました。
- ねらい:探究=成功したら終わり → 失敗しても成功しても考え続けるのが探究。身近な「何でだろう?」を考え続けることが、新しいものを生む
- おすすめの発問:失敗の後と成功の後で、正博さんの何が同じだった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
紀州のエジソンのあらすじ(どんなお話?)

八歳で家を失った正博さんは、自ら図面をかいて家を建て、がれきの敷地を畑に変えます。会社を作って手袋編機に挑みますが、故障続きで「つぶれる」とうわさされます。完成させた後も、すぐ次の発明に向かいました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「発明は才能のある人がするもの」「成功したらゴール」という考えです。授業の後は、身近な疑問から問いをもち、失敗にも成功にも止まらず考え続けることの意味に気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「すごい発明家」で終わりがちです。失敗の後と成功の後をくらべると、どちらでも止まらない姿が見え、探究を続ける心の在り方を、生徒が自分の学びと重ねます。
4コマで見る「テストのあと」

できた後は、つい考えるのをやめてしまいます。でも「なんで?」が続くと、学びはもっと広がります。成功の後も止まらない正博さんの姿を、テストのあとの場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「何でだろう?」の経験などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に探究と創造の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「紀州のエジソン」【真理の探究、創造】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 成功の後に目を向けると探究の心が見える
- 失敗にも成功にも止まらず考え続ける
- 身近な「何でだろう?」が創造の出発点
『紀州のエジソン』のよくある質問
Q. 『紀州のエジソン』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「真理の探究、創造」です。
Q. 『紀州のエジソン』のあらすじは?
A. 八歳で家を失った正博さんは、自ら図面をかいて家を建て、がれきの敷地を畑に変えます。会社を作って手袋編機に挑みますが、故障続きで「つぶれる」とうわさされます。完成させた後も、すぐ次の発明に向かいました。
Q. 『紀州のエジソン』の授業のねらいは?
A. 探究=成功したら終わりという考えから、失敗しても成功しても考え続けるのが探究という考えへ深めることです。授業の前は「発明は才能のある人がするもの」「成功したらゴール」という考えです。授業の後は、身近な疑問から問いをもち、失敗にも成功にも止まらず考え続けることの意味に気づくことがゴールです。
Q. 『紀州のエジソン』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「失敗の後と成功の後で、正博さんの何が同じだった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「すごい発明家」で終わりがちです。失敗の後と成功の後をくらべると、どちらでも止まらない姿が見え、探究を続ける心の在り方を、生徒が自分の学びと重ねます。
Q. 『紀州のエジソン』の板書計画は?
A. 板書は、左に「何でだろう?」の経験などのいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右に探究と創造の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












