差別の授業が「差別はいけない」という正論で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、百年前と今をくらべる切り口で、教材の流れと公正・公平の授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『百年たっても』(中学3年・道徳/公正、公平、社会正義)
- あらすじ:百年前、志賀直哉はスペイン風邪を前にした人々の反応を描きました。百年後、世界は新型コロナを経験します。教材は「安心して感染したい」というステッカーの話や、見附市の住民の気づきを紹介します。
- ねらい:差別はいけないと知っている → 非常時に揺らぐ心と向き合ってこそ公正。人を責めるのはウイルスではなくひと。だからこそ自分の心を見つめる
- おすすめの発問:百年たっても変わらないのは、人のどんな心だろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
百年たってものあらすじ(どんなお話?)

百年前、志賀直哉はスペイン風邪を前にした人々の反応を描きました。百年後、世界は新型コロナを経験します。教材は「安心して感染したい」というステッカーの話や、見附市の住民の気づきを紹介します。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「差別はいけない」と知っているだけの状態です。授業の後は、非常時には自分も人を責める側になりうると気づき、その心と向き合おうとできることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと「差別はいけない」という正論で終わりがちです。百年前と今をくらべると、時代が変わっても揺らぐ人の心が見え、生徒は自分もその「ひと」だと気づきます。
4コマで見る「うわさの朝」

教室に「だれが休み?」とうわさが広がるのは、教材とよく似た心の動きです。責めているのはウイルスではなく「ひと」だと気づくと、言葉が変わります。教材の構図を教室に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に導入で出た素直な反応、中央に中心発問での話し合い、右に「百年たっても変わらないもの」と「変えられるもの」の対比を置きます。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「百年たっても」【公正、公平、社会正義】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 百年前と今をくらべると人の心が見える
- 正論を知るだけでなく、揺らぐ心と向き合う
- 責めるのはウイルスでなく「ひと」
『百年たっても』のよくある質問
Q. 『百年たっても』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「公正、公平、社会正義」です。
Q. 『百年たっても』のあらすじは?
A. 百年前、志賀直哉はスペイン風邪を前にした人々の反応を描きました。百年後、世界は新型コロナを経験します。教材は「安心して感染したい」というステッカーの話や、見附市の住民の気づきを紹介します。
Q. 『百年たっても』の授業のねらいは?
A. 差別はいけないと知っているという考えから、非常時に揺らぐ心と向き合ってこそ公正という考えへ深めることです。授業の前は「差別はいけない」と知っているだけの状態です。授業の後は、非常時には自分も人を責める側になりうると気づき、その心と向き合おうとできることがゴールです。
Q. 『百年たっても』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「百年たっても変わらないのは、人のどんな心だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと「差別はいけない」という正論で終わりがちです。百年前と今をくらべると、時代が変わっても揺らぐ人の心が見え、生徒は自分もその「ひと」だと気づきます。
Q. 『百年たっても』の板書計画は?
A. 板書は、左に導入で出た素直な反応、中央に中心発問での話し合い、右に「百年たっても変わらないもの」と「変えられるもの」の対比を置きます。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












