感動の授業が「きれいだった」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、お話の前と後をくらべる切り口から、筆者の体験と授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『自然の懐に抱かれて』(中学1年・道徳/感動、畏敬の念)
- あらすじ:映画監督の熊井啓さんが、小学六年生の燕岳登山を回想した文章です。深夜、懐中電灯の光を頼りに暗い道を登り続け、疲れ果てます。頂上で真っ赤な太陽が昇ると、疲れも忘れて立ち尽くし、「また来よう」とつぶやき続けました。
- ねらい:感動=きれいだと思うこと → 大きな存在に心が震える自分を大切に。美しいものや偉大なものに素直に心を動かす力が、人を豊かにする
- おすすめの発問:登る前の「私」と、朝日を見た「私」のちがいは?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
自然の懐に抱かれてのあらすじ(どんなお話?)

映画監督の熊井啓さんが、小学六年生の燕岳登山を回想した文章です。深夜、懐中電灯の光を頼りに暗い道を登り続け、疲れ果てます。頂上で真っ赤な太陽が昇ると、疲れも忘れて立ち尽くし、「また来よう」とつぶやき続けました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「感動はきれいだと思うこと」という考えです。授業の後は、自分より大きな存在にふれて心が震える感覚を、人間にとって大切なものとして受けとめ直すのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「きれいだった」「うれしかった」で終わりがちです。苦しい登山の前と朝日の後をくらべると、言葉にしにくい心の震えや畏敬の念に目が向きます。
4コマで見る「林間学校」

疲れきっているときほど、大きな自然にふれた感動は心に深く残ります。うまく言葉にできない心の震えを、大切にしてよいのです。
板書計画は3つのエリア

左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。苦しさと感動の落差を対比で示す板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「自然の懐に抱かれて」【感動、畏敬の念】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「きれいだった」で終わらせない
- 登る前と朝日の後の「私」をくらべる
- 心が震える自分を大切にする
『自然の懐に抱かれて』のよくある質問
Q. 『自然の懐に抱かれて』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「感動、畏敬の念」です。
Q. 『自然の懐に抱かれて』のあらすじは?
A. 映画監督の熊井啓さんが、小学六年生の燕岳登山を回想した文章です。深夜、懐中電灯の光を頼りに暗い道を登り続け、疲れ果てます。頂上で真っ赤な太陽が昇ると、疲れも忘れて立ち尽くし、「また来よう」とつぶやき続けました。
Q. 『自然の懐に抱かれて』の授業のねらいは?
A. 感動=きれいだと思うことという考えから、大きな存在に心が震える自分を大切にという考えへ深めることです。授業の前は「感動はきれいだと思うこと」という考えです。授業の後は、自分より大きな存在にふれて心が震える感覚を、人間にとって大切なものとして受けとめ直すのがゴールです。
Q. 『自然の懐に抱かれて』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「登る前の「私」と、朝日を見た「私」のちがいは?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「きれいだった」「うれしかった」で終わりがちです。苦しい登山の前と朝日の後をくらべると、言葉にしにくい心の震えや畏敬の念に目が向きます。
Q. 『自然の懐に抱かれて』の板書計画は?
A. 左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。苦しさと感動の落差を対比で示す板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












