よりよく生きる喜びの授業が「失敗してもやり直せる」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、二人の弟子をくらべる切り口で、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『二人の弟子』(中学3年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:立派な僧侶になった智行の前に、十年前に本山を出た旧友の道信が、やせた姿で現れます。荒んだ日々の末に修行をやり直したいと願う道信を、上人は静かに受け入れます。納得できない智行は、その夜、白百合の前で涙を流します。
- ねらい:よく生きる=失敗しないこと → 弱い自分と向き合い続けること。弱さを抱えながらも気高く生きようとするところに喜びがある
- おすすめの発問:フキノトウと白百合は、二人の心に何を見せた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
二人の弟子のあらすじ(どんなお話?)

立派な僧侶になった智行の前に、十年前に本山を出た旧友の道信が、やせた姿で現れます。荒んだ日々の末に修行をやり直したいと願う道信を、上人は静かに受け入れます。納得できない智行は、その夜、白百合の前で涙を流します。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、よりよく生きることを「失敗せず、まじめに努力すること」と考えがちです。授業の後は、だれもが弱さを抱え、それでも自分と向き合い続けるところに喜びがあると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「やり直せてよかった」という許しの美談で終わりがちです。二人をくらべると、道信だけでなく智行の中にも弱さがあったと見え、自分と向き合う意味が深まります。
4コマで見る「まじめな係」

まじめな人ほど、道を外れた人を責めたくなることがあります。でも、人と比べて裁く心にも、向き合うべき弱さがあります。智行と道信の対比を、教室の係活動に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「二人の弟子」【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 二人をくらべると、どちらの弱さも見えてくる
- よりよく生きるとは、失敗しないことではない
- 喜びは、他人との優劣ではなく自分と向き合う中に
『二人の弟子』のよくある質問
Q. 『二人の弟子』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『二人の弟子』のあらすじは?
A. 立派な僧侶になった智行の前に、十年前に本山を出た旧友の道信が、やせた姿で現れます。荒んだ日々の末に修行をやり直したいと願う道信を、上人は静かに受け入れます。納得できない智行は、その夜、白百合の前で涙を流します。
Q. 『二人の弟子』の授業のねらいは?
A. よく生きる=失敗しないことという考えから、弱い自分と向き合い続けることという考えへ深めることです。授業の前は、よりよく生きることを「失敗せず、まじめに努力すること」と考えがちです。授業の後は、だれもが弱さを抱え、それでも自分と向き合い続けるところに喜びがあると気づくことがゴールです。
Q. 『二人の弟子』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「フキノトウと白百合は、二人の心に何を見せた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「やり直せてよかった」という許しの美談で終わりがちです。二人をくらべると、道信だけでなく智行の中にも弱さがあったと見え、自分と向き合う意味が深まります。
Q. 『二人の弟子』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右によりよく生きる喜びをとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












