郷土の授業が「昔の偉い人の美談」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では「もし米を分けていたら」という問いを手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『米百俵』(小学6年・道徳/伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度)
- あらすじ:戦いに敗れ、食べ物にも困る長岡藩に米百俵が届きます。虎三郎が米を売って学校を建てると言うと、藩士たちは怒っておしかけます。虎三郎は人を育てれば百俵は百万俵になると語り、長岡は教育の盛んな町になりました。
- ねらい:郷土愛=今の町を守ること → 郷土愛は未来の人を育てること。先人から受けついだものを、未来の郷土へつないでいく
- おすすめの発問:もし百俵を分けていたら長岡はどうなった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
米百俵のあらすじ(どんなお話?)

戦いに敗れ、食べ物にも困る長岡藩に米百俵が届きます。虎三郎が米を売って学校を建てると言うと、藩士たちは怒っておしかけます。虎三郎は人を育てれば百俵は百万俵になると語り、長岡は教育の盛んな町になりました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「昔の人はえらかった」という美談の受け止めです。授業の後は、藩士たちの苦しさもふまえたうえで、郷土を愛するとは未来を担う人を育てることでもあると気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、喜びや怒りは出ても決断の重さに届きません。「もし分けていたら」と考えると、目の前と未来の両方を見る視点が生まれます。
4コマで見る「学級の花だん」

今の楽しさと、これからの学校。どちらも大切だからこそ、子どもは本気で考えます。「もし今使ってしまったら」と想像すると、未来へつなぐ選択の意味が見えてきます。
板書計画は3つのエリア

左に子どもの今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。藩士の言い分と虎三郎の考えをならべていく板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年『米百俵』【伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「昔の偉い人の美談」で終わらせない
- 「もし分けていたら」で決断の重さを考える
- 郷土愛は未来の人を育てることだと気づく
『米百俵』のよくある質問
Q. 『米百俵』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「伝統と文化の尊重、国や郷土を愛する態度」です。
Q. 『米百俵』のあらすじは?
A. 戦いに敗れ、食べ物にも困る長岡藩に米百俵が届きます。虎三郎が米を売って学校を建てると言うと、藩士たちは怒っておしかけます。虎三郎は人を育てれば百俵は百万俵になると語り、長岡は教育の盛んな町になりました。
Q. 『米百俵』の授業のねらいは?
A. 郷土愛=今の町を守ることという考えから、郷土愛は未来の人を育てることという考えへ深めることです。授業の前は「昔の人はえらかった」という美談の受け止めです。授業の後は、藩士たちの苦しさもふまえたうえで、郷土を愛するとは未来を担う人を育てることでもあると気づけることがゴールです。
Q. 『米百俵』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「もし百俵を分けていたら長岡はどうなった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、喜びや怒りは出ても決断の重さに届きません。「もし分けていたら」と考えると、目の前と未来の両方を見る視点が生まれます。
Q. 『米百俵』の板書計画は?
A. 左に子どもの今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。藩士の言い分と虎三郎の考えをならべていく板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












