国際理解の授業が「外国の人を助けよう」で終わってしまう、と悩んでいませんか。この記事では、「代わりに守る支援」と「守りたくなるきっかけづくり」をくらべる視点で、授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『山岳民族の文化を守る』(中学1年・道徳/国際理解、国際貢献)
- あらすじ:フィリピンの山岳地帯で、カリンガ族の伝統文化が消えつつありました。山下彩香さんはバナサンさんの笛の音に心を動かされ、文化を守る活動を決意します。村の植物パコットの指輪づくりを通して、村人自身が誇りを取り戻していきます。
- ねらい:国際貢献=外から助けること → 相手が誇りを取り戻すきっかけを共に。国際貢献とは、相手が自ら誇りを取り戻すきっかけを共につくること
- おすすめの発問:代わりに守るのと、きっかけをつくるのは、何がちがう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
山岳民族の文化を守るのあらすじ(どんなお話?)

フィリピンの山岳地帯で、カリンガ族の伝統文化が消えつつありました。山下彩香さんはバナサンさんの笛の音に心を動かされ、文化を守る活動を決意します。村の植物パコットの指輪づくりを通して、村人自身が誇りを取り戻していきます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、国際貢献を「外から助けてあげること」と考えがちです。授業の後は、相手の文化を尊重し、相手が自ら誇りを取り戻すきっかけを共につくることだ、と気づくのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「山下さんはすごい」で終わりがちです。二つの守り方をくらべると、相手を主人公にする関わり方こそ対等な国際協力だと、生徒が気づきはじめます。
4コマで見る「留学生と」

相手のために教えてあげるのも親切ですが、相手の文化を主人公にすると関係が対等になります。相手が誇らしく語れるきっかけをつくることが、国際理解の第一歩です。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に国際貢献の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「山岳民族の文化を守る」【国際理解、国際貢献】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 二つの守り方をくらべて読む
- 国際貢献は誇りを取り戻すきっかけづくり
- 相手を知ることは自分の文化を知ること
『山岳民族の文化を守る』のよくある質問
Q. 『山岳民族の文化を守る』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「国際理解、国際貢献」です。
Q. 『山岳民族の文化を守る』のあらすじは?
A. フィリピンの山岳地帯で、カリンガ族の伝統文化が消えつつありました。山下彩香さんはバナサンさんの笛の音に心を動かされ、文化を守る活動を決意します。村の植物パコットの指輪づくりを通して、村人自身が誇りを取り戻していきます。
Q. 『山岳民族の文化を守る』の授業のねらいは?
A. 国際貢献=外から助けることという考えから、相手が誇りを取り戻すきっかけを共にという考えへ深めることです。授業の前は、国際貢献を「外から助けてあげること」と考えがちです。授業の後は、相手の文化を尊重し、相手が自ら誇りを取り戻すきっかけを共につくることだ、と気づくのがゴールです。
Q. 『山岳民族の文化を守る』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「代わりに守るのと、きっかけをつくるのは、何がちがう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「山下さんはすごい」で終わりがちです。二つの守り方をくらべると、相手を主人公にする関わり方こそ対等な国際協力だと、生徒が気づきはじめます。
Q. 『山岳民族の文化を守る』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に国際貢献の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












