「左手でつかんだ音楽」が「あきらめないことが大切」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな息子ヤンネさんに目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『左手でつかんだ音楽』(中学2年・道徳/希望と勇気、克己と強い意志)
- あらすじ:世界的ピアニストの舘野泉さんは、演奏会の最中に倒れ、右手にまひが残ります。リハビリを続けても右手は戻らず、絶望の中にいました。そんな父を見ていた息子のヤンネさんが左手だけで弾ける曲の楽譜を贈り、舘野さんは再起を果たします。
- ねらい:強い意志=あきらめないこと → 強い意志は道を選び直す勇気でもある。こだわりを手放して道を選び直すことも、夢に向かう強さになる
- おすすめの発問:ヤンネさんは、なぜ左手の楽譜を探したのだろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
左手でつかんだ音楽のあらすじ(どんなお話?)

世界的ピアニストの舘野泉さんは、演奏会の最中に倒れ、右手にまひが残ります。リハビリを続けても右手は戻らず、絶望の中にいました。そんな父を見ていた息子のヤンネさんが左手だけで弾ける曲の楽譜を贈り、舘野さんは再起を果たします。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「あきらめない」を、同じ道にこだわることだと考えがちです。授業の後は、時に進む道を選び直す勇気も強い意志であり、その意志は周りの支えとともに立ち上がると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、舘野さんの努力物語で終わりがちです。楽譜を贈ったヤンネさんに目を向けると、強い意志が周りの支えと結びついて生まれることが見えてきます。
4コマで見る「けがの後で」

思いどおりにいかないとき、別の道が見えるきっかけは、そばにいる人の一言かもしれません。道を選び直して前を向く場面にしました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「あきらめる」についての生徒のはじめのイメージ、中央に夢を手放したのに希望が生まれた理由の話し合い、右に強い意志のとらえ直しを置きます。展開の全体はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「左手でつかんだ音楽」【希望と勇気、克己と強い意志】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 楽譜を贈ったヤンネさんに目を向ける
- 「あきらめない」を、選び直す強さから考える
- 強い意志は、周りの支えとともに立ち上がる
『左手でつかんだ音楽』のよくある質問
Q. 『左手でつかんだ音楽』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「希望と勇気、克己と強い意志」です。
Q. 『左手でつかんだ音楽』のあらすじは?
A. 世界的ピアニストの舘野泉さんは、演奏会の最中に倒れ、右手にまひが残ります。リハビリを続けても右手は戻らず、絶望の中にいました。そんな父を見ていた息子のヤンネさんが左手だけで弾ける曲の楽譜を贈り、舘野さんは再起を果たします。
Q. 『左手でつかんだ音楽』の授業のねらいは?
A. 強い意志=あきらめないことという考えから、強い意志は道を選び直す勇気でもあるという考えへ深めることです。授業の前は「あきらめない」を、同じ道にこだわることだと考えがちです。授業の後は、時に進む道を選び直す勇気も強い意志であり、その意志は周りの支えとともに立ち上がると気づくことがゴールです。
Q. 『左手でつかんだ音楽』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「ヤンネさんは、なぜ左手の楽譜を探したのだろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、舘野さんの努力物語で終わりがちです。楽譜を贈ったヤンネさんに目を向けると、強い意志が周りの支えと結びついて生まれることが見えてきます。
Q. 『左手でつかんだ音楽』の板書計画は?
A. 板書は、左に「あきらめる」についての生徒のはじめのイメージ、中央に夢を手放したのに希望が生まれた理由の話し合い、右に強い意志のとらえ直しを置きます。展開の全体はnoteで紹介しています。












