「ネットは危ない」の確認で終わってしまう情報モラルの授業に、なやんでいませんか。この記事では、明治と今のデマをくらべる切り口から、教材の流れと授業のゴール、問いの立て方を図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『ライオンが逃げた』(中学1年・道徳/遵法精神、公徳心)
- あらすじ:2016年の熊本地震のとき、ライオンが逃げたというデマがSNSに投稿され、2万人以上がさらに広めました。教材は、ネットのない明治の地震でも、噴火のデマが伝聞だけで町中に広がった事実と並べます。
- ねらい:デマ=ネットのせい → 原因は道具でなく不安になる人の心。法では止めきれないから、広げる前に立ち止まる公徳心が要る
- おすすめの発問:明治と今のデマ、どこが同じでどこがちがう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
ライオンが逃げたのあらすじ(どんなお話?)

2016年の熊本地震のとき、ライオンが逃げたというデマがSNSに投稿され、2万人以上がさらに広めました。教材は、ネットのない明治の地震でも、噴火のデマが伝聞だけで町中に広がった事実と並べます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「ネットが手軽だから広がる」という見方です。授業の後は、本当の原因は恐怖や不安という人の心にあり、だから一人ひとりの公徳心が要ると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、投稿者を責める話になりがちです。二つの時代をくらべると、道具ではなく人の心が共通していることが見え、自分もどの立場にもなりうると気づけます。
4コマで見る「回ってきた話」

不安な話ほど、早く知らせたくなります。悪気がなくても広める側になると気づくと、「送る前に確かめる」という心の構えが、教室にも生まれます。
板書計画は3つのエリア

左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。「道具」と「人の心」を分けて整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「ライオンが逃げた」【遵法精神、公徳心】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 「ネットは危ない」の確認で終わらせない
- 明治と今のデマをくらべて問う
- 原因は人の心、だから公徳心が要る
『ライオンが逃げた』のよくある質問
Q. 『ライオンが逃げた』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「遵法精神、公徳心」です。
Q. 『ライオンが逃げた』のあらすじは?
A. 2016年の熊本地震のとき、ライオンが逃げたというデマがSNSに投稿され、2万人以上がさらに広めました。教材は、ネットのない明治の地震でも、噴火のデマが伝聞だけで町中に広がった事実と並べます。
Q. 『ライオンが逃げた』の授業のねらいは?
A. デマ=ネットのせいという考えから、原因は道具でなく不安になる人の心という考えへ深めることです。授業の前は「ネットが手軽だから広がる」という見方です。授業の後は、本当の原因は恐怖や不安という人の心にあり、だから一人ひとりの公徳心が要ると気づくことがゴールです。
Q. 『ライオンが逃げた』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「明治と今のデマ、どこが同じでどこがちがう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、投稿者を責める話になりがちです。二つの時代をくらべると、道具ではなく人の心が共通していることが見え、自分もどの立場にもなりうると気づけます。
Q. 『ライオンが逃げた』の板書計画は?
A. 左に生徒のいまの考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。「道具」と「人の心」を分けて整理する板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












