震災の実話の授業が「大変だったけどがんばった」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、不安だった前と、すがすがしさを感じた後をくらべる切り口で、お話と授業のゴール、発問のコツを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『この思いをフェルトペンにたくして』(小学5年・道徳/勤労,公共の精神)
- あらすじ:東日本大しん災で、石巻日日新聞社は印刷機が使えなくなり、社員も家族もひ災します。社長の「わたし」は、ひなん所の人々のために手書きのかべ新聞を作ると決めます。張り出した新聞を人々がのぞきこむ姿に、すがすがしさを感じます。
- ねらい:働く=お金や生活のため → 働くことは、だれかの役に立ち社会を支える。地域のみんなのために働いたから、つらさの中でも充実感がわく
- おすすめの発問:不安だった「わたし」がすがすがしくなったわけは?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
この思いをフェルトペンにたくしてのあらすじ(どんなお話?)

東日本大しん災で、石巻日日新聞社は印刷機が使えなくなり、社員も家族もひ災します。社長の「わたし」は、ひなん所の人々のために手書きのかべ新聞を作ると決めます。張り出した新聞を人々がのぞきこむ姿に、すがすがしさを感じます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「働くのはお金や生活のため」「大変なときは休む」という考えです。授業の後は、働くことがだれかの役に立ち、社会を支えることにつながり、そこに充実感があると気づくのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「大変だったけどがんばった」の感想で止まりがちです。不安だった前と、すがすがしい後をくらべると、その間にある「地域のために働く」という思いが見えてきます。
4コマで見る「放送委員」

道具がないと、「今日は休み」と思いがちです。でも、待っている人を思うと、できるやり方が見えてきます。役に立てたあとの気持ちは、前とは大きくちがいます。新聞社の人たちの姿を、委員会に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に「働く」についての子どものいまの考え、中央に手書きでまで新聞を出そうとした理由とすがすがしさ、右に働くことの意味のとらえ直しを置きます。全体はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 5年『この思いをフェルトペンにたくして』【勤労,公共の精神】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 印刷機が使えず、社員も家族もひ災した
- それでも手書きのかべ新聞を地域に届けた
- 人の役に立つ働きが、充実感を生む
『この思いをフェルトペンにたくして』のよくある質問
Q. 『この思いをフェルトペンにたくして』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学5年の道徳の教材で、内容項目は「勤労,公共の精神」です。
Q. 『この思いをフェルトペンにたくして』のあらすじは?
A. 東日本大しん災で、石巻日日新聞社は印刷機が使えなくなり、社員も家族もひ災します。社長の「わたし」は、ひなん所の人々のために手書きのかべ新聞を作ると決めます。張り出した新聞を人々がのぞきこむ姿に、すがすがしさを感じます。
Q. 『この思いをフェルトペンにたくして』の授業のねらいは?
A. 働く=お金や生活のためという考えから、働くことは、だれかの役に立ち社会を支えるという考えへ深めることです。授業の前は「働くのはお金や生活のため」「大変なときは休む」という考えです。授業の後は、働くことがだれかの役に立ち、社会を支えることにつながり、そこに充実感があると気づくのがゴールです。
Q. 『この思いをフェルトペンにたくして』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「不安だった「わたし」がすがすがしくなったわけは?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「大変だったけどがんばった」の感想で止まりがちです。不安だった前と、すがすがしい後をくらべると、その間にある「地域のために働く」という思いが見えてきます。
Q. 『この思いをフェルトペンにたくして』の板書計画は?
A. 板書は、左に「働く」についての子どものいまの考え、中央に手書きでまで新聞を出そうとした理由とすがすがしさ、右に働くことの意味のとらえ直しを置きます。全体はnoteで紹介しています。












