偉人の伝記が「すごい人だった」で終わる、という失敗はよくあります。この記事では、そのよくある失敗をさけるための問いを手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『鑑真和上』(小学6年・道徳/希望と勇気、努力と強い意志)
- あらすじ:日本の僧にたのまれた鑑真は、だれも名乗り出ない弟子たちを前に、自分が日本へ行くと決めます。五回失敗し、栄叡は亡くなり、目も見えなくなりますが決心は変えません。六回目、十年以上かけて日本の土をふみました。
- ねらい:強い意志=がまん強い性格 → 意志は願いと人の思いに根ざす。なぜそれをやるのかという目的が、くじけずにやり抜く力を支える
- おすすめの発問:鑑真は、最初から行きたかったのだろうか?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
鑑真和上のあらすじ(どんなお話?)

日本の僧にたのまれた鑑真は、だれも名乗り出ない弟子たちを前に、自分が日本へ行くと決めます。五回失敗し、栄叡は亡くなり、目も見えなくなりますが決心は変えません。六回目、十年以上かけて日本の土をふみました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「がまん強い性格だからできた」という受け止めです。授業の後は、強い意志は目標にこめた願いや責任、人の思いにこたえる気持ちに根ざしていると気づけることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、つらさとがまんの話に集まりがちです。目標がどう生まれたかを問うと、やり抜く力の中身が「なぜやるのか」にあると見えてきます。
4コマで見る「応援係」

くじけそうなとき、支えになるのは「なぜそれをやるのか」という思いです。自分から引き受けた理由を思い出すと、もう一度がんばる力がわいてきます。
板書計画は3つのエリア

左に子どもの今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。六回の試みと鑑真を支えたものを整理していく板書の全体は、note でくわしく紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
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教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 伝記を「すごい」で終わらせない
- 目標がどう生まれたかから問う
- やり抜く力は「なぜやるか」に根ざす
『鑑真和上』のよくある質問
Q. 『鑑真和上』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「希望と勇気、努力と強い意志」です。
Q. 『鑑真和上』のあらすじは?
A. 日本の僧にたのまれた鑑真は、だれも名乗り出ない弟子たちを前に、自分が日本へ行くと決めます。五回失敗し、栄叡は亡くなり、目も見えなくなりますが決心は変えません。六回目、十年以上かけて日本の土をふみました。
Q. 『鑑真和上』の授業のねらいは?
A. 強い意志=がまん強い性格という考えから、意志は願いと人の思いに根ざすという考えへ深めることです。授業の前は「がまん強い性格だからできた」という受け止めです。授業の後は、強い意志は目標にこめた願いや責任、人の思いにこたえる気持ちに根ざしていると気づけることがゴールです。
Q. 『鑑真和上』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「鑑真は、最初から行きたかったのだろうか?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、つらさとがまんの話に集まりがちです。目標がどう生まれたかを問うと、やり抜く力の中身が「なぜやるのか」にあると見えてきます。
Q. 『鑑真和上』の板書計画は?
A. 左に子どもの今の考え、中央に中心発問での話し合い、右にとらえ直した考えを書きます。六回の試みと鑑真を支えたものを整理していく板書の全体は、note でくわしく紹介しています。












