努力の授業が「失敗してもあきらめない」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、寅楠を支えた河合喜三郎に目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』(小学4年・道徳/希望と勇気、努力と強い意志)
- あらすじ:オルガンの修理をたのまれた寅楠は、自分が作れば日本のためになると決心します。喜三郎の助けで作った第一号は音が合わないと言われますが、苦しい勉強を続けました。二人で働きぬいた第二号はみとめられ、手を取り合ってなみだを流します。
- ねらい:努力=失敗しても続けること → 失敗を、足りないことを学ぶきっかけに。目標の強さが、失敗のあとも学び続ける力を生む
- おすすめの発問:喜三郎は、なぜ家具を売ってまで支えた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―のあらすじ(どんなお話?)

オルガンの修理をたのまれた寅楠は、自分が作れば日本のためになると決心します。喜三郎の助けで作った第一号は音が合わないと言われますが、苦しい勉強を続けました。二人で働きぬいた第二号はみとめられ、手を取り合ってなみだを流します。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、努力=がまんして続けること、という見方です。授業の後は、目標に向かって、失敗から自分に足りないことを学び続けるのが粘り強さだと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

寅楠の気持ちだけを追うと、「あきらめなかった」で終わりがちです。家具や着物を売ってまで支えた喜三郎に目を向けると、目標のもつ力を、子どもがお話全体から考えはじめます。
4コマで見る「合唱の練習」

失敗のあとに、足りないことを学ぶ力をくれるのは、目標の強さと、いっしょに目指す仲間です。お話のオルガンづくりを、合唱の練習に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に努力の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 4年『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』【希望と勇気、努力と強い意志】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 支えた喜三郎に目を向けると、お話が深まる
- 失敗は、足りないことを学ぶきっかけになる
- 場面発問より、脇の人物から全体を問う
『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』のよくある質問
Q. 『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学4年の道徳の教材で、内容項目は「希望と勇気、努力と強い意志」です。
Q. 『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』のあらすじは?
A. オルガンの修理をたのまれた寅楠は、自分が作れば日本のためになると決心します。喜三郎の助けで作った第一号は音が合わないと言われますが、苦しい勉強を続けました。二人で働きぬいた第二号はみとめられ、手を取り合ってなみだを流します。
Q. 『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』の授業のねらいは?
A. 努力=失敗しても続けることという考えから、失敗を、足りないことを学ぶきっかけにという考えへ深めることです。授業の前は、努力=がまんして続けること、という見方です。授業の後は、目標に向かって、失敗から自分に足りないことを学び続けるのが粘り強さだと気づくことがゴールです。
Q. 『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「喜三郎は、なぜ家具を売ってまで支えた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。寅楠の気持ちだけを追うと、「あきらめなかった」で終わりがちです。家具や着物を売ってまで支えた喜三郎に目を向けると、目標のもつ力を、子どもがお話全体から考えはじめます。
Q. 『日本人の手でオルガンを―山葉寅楠―』の板書計画は?
A. 板書は、左に子どもの「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に努力の意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












