野口英世の授業が「努力した偉人」の話で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、題名の「志を得ざれば」という柱の言葉を手がかりに、英世と母シカ、二人の生き方から気高さを考える授業の流れを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』(小学6年・道徳/よりよく生きる喜び)
- あらすじ:英世は1歳半で左手に大やけどを負い、からかわれて学校に行けなくなります。泣いて謝る母シカの言葉に心をゆさぶられて猛勉強し、医者を志して東京へ。やがてアメリカで研究者になります。15年ぶりに帰ると、母はアメリカへ帰るよう言いました。
- ねらい:偉人=がんばった一人の人 → 弱さを乗りこえて生きる姿に気高さがある。自分の弱さやさびしさを乗りこえ、人のために生きる姿に喜びがある
- おすすめの発問:柱の「志を得ざれば」は母の心にもあった?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―のあらすじ(どんなお話?)

英世は1歳半で左手に大やけどを負い、からかわれて学校に行けなくなります。泣いて謝る母シカの言葉に心をゆさぶられて猛勉強し、医者を志して東京へ。やがてアメリカで研究者になります。15年ぶりに帰ると、母はアメリカへ帰るよう言いました。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「英世一人の努力物語」という見方です。授業の後は、英世も母シカも、それぞれの弱さやさびしさを乗りこえてよりよく生きようとしたと気づき、人間の強さや気高さを感じるのがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、英世一人の努力物語になりがちです。柱の言葉を母の側からも読むと、二人の生き方に共通する強さと気高さが見えてきます。
4コマで見る「決意の紙」

がんばっているのは自分だけではありません。身近な人も自分の弱さと向き合っていると知ると、決意はもう一度強くなります。
板書計画は3つのエリア

左に、自分の弱さに負けそうになった経験、中央にシカがアメリカへ帰るよう言ったわけ、右に人間の強さと気高さのとらえ直しを書きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 6年『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』【よりよく生きる喜び】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 英世一人の努力物語で終わらせない
- 柱の言葉を、母の生き方からも読む
- 弱さを乗りこえて生きる姿に気高さがある
『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』のよくある質問
Q. 『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 小学6年の道徳の教材で、内容項目は「よりよく生きる喜び」です。
Q. 『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』のあらすじは?
A. 英世は1歳半で左手に大やけどを負い、からかわれて学校に行けなくなります。泣いて謝る母シカの言葉に心をゆさぶられて猛勉強し、医者を志して東京へ。やがてアメリカで研究者になります。15年ぶりに帰ると、母はアメリカへ帰るよう言いました。
Q. 『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』の授業のねらいは?
A. 偉人=がんばった一人の人という考えから、弱さを乗りこえて生きる姿に気高さがあるという考えへ深めることです。授業の前は「英世一人の努力物語」という見方です。授業の後は、英世も母シカも、それぞれの弱さやさびしさを乗りこえてよりよく生きようとしたと気づき、人間の強さや気高さを感じるのがゴールです。
Q. 『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「柱の「志を得ざれば」は母の心にもあった?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、英世一人の努力物語になりがちです。柱の言葉を母の側からも読むと、二人の生き方に共通する強さと気高さが見えてきます。
Q. 『志を得ざれば、再びこの地を踏まず―野口英世と母―』の板書計画は?
A. 左に、自分の弱さに負けそうになった経験、中央にシカがアメリカへ帰るよう言ったわけ、右に人間の強さと気高さのとらえ直しを書きます。くわしい板書はnoteで紹介しています。












