昔話の授業が「鬼は悪者」「桃太郎は強い」で止まってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな鬼の子に目を向ける切り口から、二つの視点の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『桃太郎』(中学2年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:よく知る「桃太郎」は桃太郎の目線で語られ、宝を持ち帰って喜ぶ人たちが描かれます。もう一つの詩「鬼の子守唄」では、鬼ヶ島の子どもが桃太郎をこわがって泣く姿が描かれます。
- ねらい:鬼=悪いと決めつける → 相手を想像し伝え、尊重する。分かり合うには、まず相手の立場や事情を想像することが必要
- おすすめの発問:鬼の子から見た桃太郎は、どんな人だろう?
- 板書:左「桃太郎の視点」・中央「鬼は悪いのか」・右「鬼の子守唄の視点」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
桃太郎のあらすじ(どんなお話?)

よく知る「桃太郎」は桃太郎の目線で語られ、宝を持ち帰って喜ぶ人たちが描かれます。もう一つの詩「鬼の子守唄」では、鬼ヶ島の子どもが桃太郎をこわがって泣く姿が描かれます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は、鬼を「悪者」と一面的に決めつけています。授業の後は、相手を想像し、自分の考えを伝え、相手を尊重することが分かり合うために必要だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、どちらが悪いかの話になりがちです。描かれていない鬼の子から見ると、相手にも思いや暮らしがあると想像でき、決めつけの奥にある想像不足に気づけます。
4コマで見る「うわさの子」

よく知らない相手を「感じが悪い」と決めつけることは、教室でもよくあります。相手の側から見る想像力をもつと、すれちがいの見え方が変わります。
板書計画は3つのエリア

左に「桃太郎」の視点で喜ぶ人たち、右に「鬼の子守唄」の視点で悲しむ人たちを並べ、中央に二つをつなぐ問いを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「『桃太郎』の鬼退治」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 見落とされがちな鬼の子の目から考える
- どちらが悪いかの話で終わらせない
- 分かり合う土台は、相手を想像する力
『桃太郎』のよくある質問
Q. 『桃太郎』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『桃太郎』のあらすじは?
A. よく知る「桃太郎」は桃太郎の目線で語られ、宝を持ち帰って喜ぶ人たちが描かれます。もう一つの詩「鬼の子守唄」では、鬼ヶ島の子どもが桃太郎をこわがって泣く姿が描かれます。
Q. 『桃太郎』の授業のねらいは?
A. 鬼=悪いと決めつけるという考えから、相手を想像し伝え、尊重するという考えへ深めることです。授業の前は、鬼を「悪者」と一面的に決めつけています。授業の後は、相手を想像し、自分の考えを伝え、相手を尊重することが分かり合うために必要だと気づくことがゴールです。
Q. 『桃太郎』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「鬼の子から見た桃太郎は、どんな人だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、どちらが悪いかの話になりがちです。描かれていない鬼の子から見ると、相手にも思いや暮らしがあると想像でき、決めつけの奥にある想像不足に気づけます。
Q. 『桃太郎』の板書計画は?
A. 左に「桃太郎」の視点で喜ぶ人たち、右に「鬼の子守唄」の視点で悲しむ人たちを並べ、中央に二つをつなぐ問いを置きます。板書の全体は、note の指導案で紹介しています。












