重い決断をあつかう教材で、「正しかったか、まちがいか」の言い合いになってしまう、となやんでいませんか。この記事では、そのよくある失敗を手がかりに、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『国境なき医師団・貫戸朋子』(中学2年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:国境なき医師団の医師・貫戸さんは、紛争下のボスニア・ヘルツェゴビナで医療にあたります。ある日、酸素ボンベが残り一本しかない中で、看護師に止められながらも重い決断をします。その判断が正しかったのか、貫戸さんは今も結論を出せずにいます。
- ねらい:命を大切に=必ず全部救うこと → 命と真剣に向き合い悩み抜くこと。すべての命は救えない現実でも、命と向き合い悩み抜くことに価値がある
- おすすめの発問:答えを出せない貫戸さんの悩みには、どんな意味が?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
国境なき医師団・貫戸朋子のあらすじ(どんなお話?)

国境なき医師団の医師・貫戸さんは、紛争下のボスニア・ヘルツェゴビナで医療にあたります。ある日、酸素ボンベが残り一本しかない中で、看護師に止められながらも重い決断をします。その判断が正しかったのか、貫戸さんは今も結論を出せずにいます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「命を大切に=必ず救うこと」と考えがちです。授業の後は、限られた状況でも命と真剣に向き合い、悩み抜くこと自体に価値があると気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

判断の正解・不正解を裁く議論になると、命の尊さから離れてしまいます。答えが出せない悩みそのものに目を向けると、「命を大切にする」の意味に戻れます。
4コマで見る「金魚の水そう」

正解がすぐにわからないとき、悩み続けることは命を大切に思う心の表れです。身近な生き物の世話に置きかえて、重さをやわらげました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に事実関係の整理といまの考え、中央に貫戸さんは命を大切にしていなかったのかの話し合い、右に「命を大切にする」のとらえ直しを置きます。展開と配慮点はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学2年「国境なき医師団・貫戸朋子」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 判断の正解・不正解を裁く授業にしない
- 答えの出ない悩みに目を向けて問う
- 命と真剣に向き合い、悩み抜くことの価値
『国境なき医師団・貫戸朋子』のよくある質問
Q. 『国境なき医師団・貫戸朋子』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学2年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『国境なき医師団・貫戸朋子』のあらすじは?
A. 国境なき医師団の医師・貫戸さんは、紛争下のボスニア・ヘルツェゴビナで医療にあたります。ある日、酸素ボンベが残り一本しかない中で、看護師に止められながらも重い決断をします。その判断が正しかったのか、貫戸さんは今も結論を出せずにいます。
Q. 『国境なき医師団・貫戸朋子』の授業のねらいは?
A. 命を大切に=必ず全部救うことという考えから、命と真剣に向き合い悩み抜くことという考えへ深めることです。授業の前は「命を大切に=必ず救うこと」と考えがちです。授業の後は、限られた状況でも命と真剣に向き合い、悩み抜くこと自体に価値があると気づくことがゴールです。
Q. 『国境なき医師団・貫戸朋子』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「答えを出せない貫戸さんの悩みには、どんな意味が?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。判断の正解・不正解を裁く議論になると、命の尊さから離れてしまいます。答えが出せない悩みそのものに目を向けると、「命を大切にする」の意味に戻れます。
Q. 『国境なき医師団・貫戸朋子』の板書計画は?
A. 板書は、左に事実関係の整理といまの考え、中央に貫戸さんは命を大切にしていなかったのかの話し合い、右に「命を大切にする」のとらえ直しを置きます。展開と配慮点はnoteで紹介しています。












