命の授業で、父と母のどちらが正しいかの話し合いになってしまう、となやんでいませんか。この記事では、見落とされがちな中学生の「私」に目を向けて、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『家族の思いと意思表示カード』(中学3年・道徳/生命の尊さ)
- あらすじ:大学生の姉が交通事故にあい、脳死とされうる状態と判定されます。姉は意思表示カードに、臓器を提供する意思を記していました。提供を願う父と、反対する母。中学生の「私」は、温かい姉の体にふれ、考えをまとめられずにいます。
- ねらい:命を大切に=正しい答えを選ぶ → どの思いの奥にも命を思う心がある。簡単に割り切れないからこそ、真剣に向き合うことが命の尊重になる
- おすすめの発問:考えがまとまらない「私」は何に向き合っていた?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
家族の思いと意思表示カードのあらすじ(どんなお話?)

大学生の姉が交通事故にあい、脳死とされうる状態と判定されます。姉は意思表示カードに、臓器を提供する意思を記していました。提供を願う父と、反対する母。中学生の「私」は、温かい姉の体にふれ、考えをまとめられずにいます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「どちらが正しいか」を選ぶ見方です。授業の後は、父の思いにも母の思いにも命を大切にする心があると気づき、答えの出ない問いに真剣に向き合えることがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、父と母のどちらが正しいかの話になりがちです。生徒と同じ中学生の「私」に目を向けると、答えが出ないことの重さが自分ごとになり、命と向き合う姿勢を考えはじめます。
4コマで見る「決められない」

すぐに決められないのは、どちらの思いも大切にしているからです。迷いを言葉にすると、話し合いはかえって深まります。見落とされがちな「私」のまとまらなさを、学級会の場面に置きかえました。
板書計画は3つのエリア

板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学3年「家族の思いと意思表示カード」【生命の尊さ】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- まとまらない「私」に目を向けて読む
- どの選択の奥にも、命を思う心がある
- 割り切れない問いに、真剣に向き合う
『家族の思いと意思表示カード』のよくある質問
Q. 『家族の思いと意思表示カード』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学3年の道徳の教材で、内容項目は「生命の尊さ」です。
Q. 『家族の思いと意思表示カード』のあらすじは?
A. 大学生の姉が交通事故にあい、脳死とされうる状態と判定されます。姉は意思表示カードに、臓器を提供する意思を記していました。提供を願う父と、反対する母。中学生の「私」は、温かい姉の体にふれ、考えをまとめられずにいます。
Q. 『家族の思いと意思表示カード』の授業のねらいは?
A. 命を大切に=正しい答えを選ぶという考えから、どの思いの奥にも命を思う心があるという考えへ深めることです。授業の前は「どちらが正しいか」を選ぶ見方です。授業の後は、父の思いにも母の思いにも命を大切にする心があると気づき、答えの出ない問いに真剣に向き合えることがゴールです。
Q. 『家族の思いと意思表示カード』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「考えがまとまらない「私」は何に向き合っていた?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、父と母のどちらが正しいかの話になりがちです。生徒と同じ中学生の「私」に目を向けると、答えが出ないことの重さが自分ごとになり、命と向き合う姿勢を考えはじめます。
Q. 『家族の思いと意思表示カード』の板書計画は?
A. 板書は、左に生徒の「いまの考え」、中央に中心発問での話し合い、右に生命の尊さの意味をとらえ直すことばを置く3つのエリアです。くわしい板書と発問の順番はnoteで紹介しています。












