いじめにつながる教材が「いじめはだめ」で終わってしまう、となやんでいませんか。この記事では、教室のうわさとニュースの「風評被害」をくらべる切り口から、お話の流れと授業のゴールを図でまとめます。
この記事のポイント(30秒で)
- 教材:『風評被害』(中学1年・道徳/相互理解、寛容)
- あらすじ:クラスでは、ある女子生徒が「お父さんのうわさ」で無視されています。「私」は、きらいではないのに声をかけずにいました。テレビで風評被害のニュースを見て自分と重ね、翌日、勇気を出してその子を昼食にさそいます。
- ねらい:寛容=相手を好きになること → うわさで決めつけず自分の目で確かめる。相手の背景とその人自身を切り分けて見ることが、寛容の出発点
- おすすめの発問:教室とニュース、どこが同じ形だろう?
- 板書:左「いまの考え」・中央「中心発問で深める」・右「価値をとらえ直す」の3分割
書いた人:キッシュ先生(元小学校教師16年。道徳の指導案をnoteで約4,000本公開)
風評被害のあらすじ(どんなお話?)

クラスでは、ある女子生徒が「お父さんのうわさ」で無視されています。「私」は、きらいではないのに声をかけずにいました。テレビで風評被害のニュースを見て自分と重ね、翌日、勇気を出してその子を昼食にさそいます。
ねらい(この授業のゴール)

授業の前は「きらいじゃないなら、それでいい」という考えです。授業の後は、表面的な情報で人を決めつけず、自分の目で確かめようとすることが寛容だと気づくことがゴールです。
発問のコツ(若い先生がやりがちなこと)

場面ごとに聞くと、「いじめはだめ」「勇気が大事」という一般論で終わりがちです。教室の出来事とニュースをくらべると、確かめずに周りに合わせることの怖さが、自分ごととして見えてきます。
4コマで見る「うわさの子」

うわさは、だれも確かめないまま教室に広がります。自分の目で相手を知ろうとすることが、決めつけから抜け出す一歩になる場面です。
板書計画は3つのエリア

左に「きらいじゃないからいい」という今の考え、中央に無視する側にいられた理由を問う中心発問、右に寛容のとらえ直しを置きます。教室とニュースを重ねる板書の全体は、note の指導案で紹介しています。
授業の流れ・発問・板書計画をそのまま使いたい先生へ
noteで、この教材の授業づくりを1時間分まとめて解説しています。中心発問と問い返し、45分の流れと導入の台本、テーマ型の発問15個以上、板書計画(画像つき)まで、そのまま授業で使えます。
▶ 中学1年「風評被害」【相互理解、寛容】の指導案と発問はこうする!
教材の見方の部分は無料で読めます。
まとめ
- 教室のうわさとニュースの風評被害をくらべる
- 「いじめはだめ」の一般論で終わらせない
- 決めつけず、自分の目で確かめることが寛容
『風評被害』のよくある質問
Q. 『風評被害』は何年生・どの内容項目の教材ですか?
A. 中学1年の道徳の教材で、内容項目は「相互理解、寛容」です。
Q. 『風評被害』のあらすじは?
A. クラスでは、ある女子生徒が「お父さんのうわさ」で無視されています。「私」は、きらいではないのに声をかけずにいました。テレビで風評被害のニュースを見て自分と重ね、翌日、勇気を出してその子を昼食にさそいます。
Q. 『風評被害』の授業のねらいは?
A. 寛容=相手を好きになることという考えから、うわさで決めつけず自分の目で確かめるという考えへ深めることです。授業の前は「きらいじゃないなら、それでいい」という考えです。授業の後は、表面的な情報で人を決めつけず、自分の目で確かめようとすることが寛容だと気づくことがゴールです。
Q. 『風評被害』の発問はどうすればいいですか?
A. 場面ごとに気持ちを聞くだけだと、答えが同じようになりがちです。「教室とニュース、どこが同じ形だろう?」のように、お話全体を見て考える問いがおすすめです。場面ごとに聞くと、「いじめはだめ」「勇気が大事」という一般論で終わりがちです。教室の出来事とニュースをくらべると、確かめずに周りに合わせることの怖さが、自分ごととして見えてきます。
Q. 『風評被害』の板書計画は?
A. 左に「きらいじゃないからいい」という今の考え、中央に無視する側にいられた理由を問う中心発問、右に寛容のとらえ直しを置きます。教室とニュースを重ねる板書の全体は、note の指導案で紹介しています。












